とりとめもないこと

M-1グランプリ2017。審査員ごとの採点結果データとその傾向を数字のみで考察

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今年もM-1グランプリがありましたね。

今年は通算12回目の大会となりました。エントリー数は4,094組と4000組を超え、過去最大の盛り上がりを見せた今年のエムワン。

M-1は審査結果について毎年意見が多い大会でもあります。ことしの優勝はとろサーモンでしたが、和牛やミキの方が面白かったという意見も多かったようですね。

審査員が昨年は最小の5名でしたが、今年は7名体制に。審査員1人当たりの比重は軽くなったものの、審査員によっては、誰にでも同じような点数をつける審査員(昨年の大吉さん)や、好き嫌いがはっきりして強弱をつけた審査をつける審査員(昨年の上沼恵美子さん)など特徴もさまざまです。

さて、前置きが長くなりましたが、今年も昨年に引き続き数字だけで審査員の審査の特徴を調べてみたいと思います。

参考 M-1グランプリ2016。審査員ごとの採点結果データとその傾向についてのレポ。

参考 復活したM-1グランプリ2015。審査員ごとの採点データとその傾向について調べてみた。

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M-1 2017の審査方法

審査員7名による審査です。各組を100点満点で採点し、合計点数(700点満点)が多い順で、上位3組が最終決戦に進みます。

審査方法ではないのですが、順番が事前ではなく、放送中の当日のくじ引きによって決まるという画期的な試みもはじまりました。

審査委員は次の7人

M-1 2017 審査員

  • 上沼恵美子
  • 松本人志
  • 博多大吉
  • 春風亭小朝
  • 中川家・礼二
  • 渡辺正行
  • オール巨人

昨年の5人は審査員留任。新たに渡辺正行さん(再任)と春風亭小朝さんが加わりました。

M-1 2017の審査員の採点

まずは各審査員の採点結果です。出演者の順番は登場順ですね。

 巨人渡辺礼二小朝大吉松本上沼合計
ゆにばーす89879091928790626
カミナリ87868990918590618
とろサーモン88939393939293645
スーパーマラドーナ94919291939089640
かまいたち95899490929189640
マヂカルラブリー86898889888483607
さや香87919090909090628
ミキ93949192919495650
和牛92929394949395653
ジャルジャル93888990919590636
平均点90.490.090.991.091.590.190.4634.3
最高点95.094.094.094.094.095.095.0653.0
最低点86.086.088.089.088.084.083.0607.0
標準偏差3.342.622.021.561.723.733.4714.52

順位も必要ですね。トップ通過はとろサーモン、2位は昨年と同じ2位通過の和牛で3位がミキ。最下位はマヂカルラブリーでした。

グループ名合計点順位所属
とろサーモン6451よしもとクリエイティブ・エージェンシー東京
和牛6532よしもとクリエイティブ・エージェンシー大阪
ミキ6503よしもとクリエイティブ・エージェンシー大阪
かまいたち6404よしもとクリエイティブ・エージェンシー大阪
スーパーマラドーナ6405よしもとクリエイティブ・エージェンシー大阪
ジャルジャル6366よしもとクリエイティブ・エージェンシー東京
さや香6287よしもとクリエイティブ・エージェンシー大阪
ゆにばーす6268よしもとクリエイティブ・エージェンシー東京
カミナリ6189グレープカンパニー
マヂカルラブリー60710よしもとクリエイティブ・エージェンシー東京

毎度のこと所属の偏り、主によしもとばっかりじゃん!なんて批判があるので所属も載せてあります。昨年は3分の1程度はよしもと外だったんですが、今年はカミナリ意外は全部よしもと!よしもと一強時代ですね。

平均点

各審査員別の平均点は、最低点が渡辺正行さんの90.0点。最高点は博多大吉さんの91.5点です。

しかし、全審査員の合計点数で競うものなので、各審査員の平均点は意味をなしませんね。どの審査員も90点を基準として採点をしているものと思われるので、90点より上だったら面白い。90点より下だったらいまいちと判断した、という見方ができると思います。

最高点及び最低点

各審査員ごとの最高点と最低点をつけたグループをまとめてみました。

審査員最高点最低点
巨人かまいたちマヂカルラブリー
渡辺ミキカミナリ
礼二かまいたちマヂカルラブリー
小朝和牛マヂカルラブリー
大吉和牛マヂカルラブリー
松本ジャルジャルマヂカルラブリー
上沼和牛マヂカルラブリー

最低点はマヂカルラブリーでみなさんほぼ同意見。最高の評価は分かれたようです。かまいたちと和牛が評価が高かったようです。

一部の評価は高かったものの、かまいたちは残念ながら最終決戦へはすすめませんでした。

標準偏差(審査員)

標準偏差とはバラつきの度合いを示す数値の一つです。

数字の出し方は専門書などに譲るとして、この数字が大きいことはその審査員の採点にばらつきが大きいことを意味します。逆に数字が小さいことは審査員の採点にばらつきが小さい。つまりは同じような点数をつけていることを意味します。

標準偏差が大きかったのは松本人志さん(3.73)、上沼恵美子さん(3.47)、オール巨人さん(3.34)です。昨年もこの3人は投票点数の標準偏差が大きかったですね。2016年の上沼恵美子さんは4.30でした。

バラつきが大きいということは、面白かった漫才師には高得点をつけ、面白くなかったグループには低い点数を付けることを意味します。出演者によって強弱をつけた採点をしている。ということですね。

標準偏差が小さかったのは春風亭小朝さんの(1.56)、博多大吉さん(1.72)です。

逆に標準偏差の小さい博多大吉さんはばらつきの無い点数を付けている。言い換えればみんなに同じような点数を付けているとも言えますし、無難に面白みのない採点をしているともいえるかもしれません。

春風亭小朝さんはコメントでは色々と言われていたので、もう少し強弱をつけた採点をしていたのかと思っていました。数字をみると、結構無難な採点をしていますね。

博多大吉さんは昨年と同様、あまり変わり映えのない採点だったようです。

博多大吉さんや春風亭小朝さん好みの漫才をしていても差がつかないので、松本人志さんや上沼恵美子さん、オール巨人さんに受けるような漫才をした方が上位に食い込めるともいえます。

標準偏差(出演者)

次に出演者ごとの標準偏差をみてみます。

 巨人渡辺礼二小朝大吉松本上沼標準偏差
ゆにばーす898790919287901.90
カミナリ878689909185902.29
とろサーモン889393939392931.86
スーパーマラドーナ949192919390891.72
かまいたち958994909291892.37
マヂカルラブリー868988898884832.43
さや香879190909090901.25
ミキ939491929194951.57
和牛929293949493951.11
ジャルジャル938889909195902.41

標準偏差が大きいということは、評価が割れた。ということを意味します。最も評価が割れたのは標準偏差が2.43のマヂカルラブリー。

標準偏差が2台なのが、カミナリ、かまいたち、マヂカルラブリー、ジャルジャルです。カミナリは昨年は標準偏差4.09とかなり意見の分かれる漫才をしました。

今年はさほどばらつきがなかったので、みなさん無難な漫才をしたのでしょうか。もしくは、採点者が無難な採点をしたということかもしれません。

もっとも評価が一致したのが和牛の1.11です。92~95点の中に得票が入るという安定した結果でした。

標準偏差はバラつきの大きさを示すだけなので、それが良いとか悪いとかではありません。悪い点数で評価が一致する可能性もあります。マヂカルラブリーがいい例ですね。

今回は標準偏差が小さい出演者はおおむね高得点の出演者が多かったですね(さや香を除き)。

平均偏差

次に平均偏差です。平均偏差はあまり使われないので、もう一つ表を用意しました。

 巨人渡辺礼二小朝大吉松本上沼平均点
ゆにばーす0.432.430.571.572.572.430.5789.4
カミナリ1.292.290.711.712.713.291.7188.3
とろサーモン4.140.860.860.860.860.140.8692.1
スーパーマラドーナ2.570.430.570.431.571.432.4391.4
かまいたち3.572.432.571.430.570.432.4391.4
マヂカルラブリー0.712.291.292.291.292.713.7186.7
さや香2.711.290.290.290.290.290.2989.7
ミキ0.141.141.860.861.861.142.1492.9
和牛1.291.290.290.710.710.291.7193.3
ジャルジャル2.142.861.860.860.144.140.8690.9
平均偏差1.901.731.091.101.261.631.6790.6

平均偏差は測定値と平均値のずれの程度を表す指標です。

オール巨人さんは89点をゆにばーすに付けていますので、平均点と採点のずれは”0.43(89-89.4)”となります。ずれの程度を考えるものなので、値には絶対値となります。各審査員の採点のずれを上では表にしてあります。それを標本数(出場者数の10名)で割ったものが平均偏差です。

ではこの平均偏差で何が分かるでしょう。

平均偏差は測定値と平均値のずれの程度を表す指標です。審査員の採点がどれだけ平均とずれているか、つまりは周りの審査員と比べて評価がずれている審査員は誰か?っていうことが分かります。

平均偏差が最も大きいのはオール巨人さんの1.90でした。

この特徴はとくにとろサーモンさんの採点に現れています。みんなが92~93点の高得点を付けたのに対して、オール巨人さんだけは88点。他の採点者に比べて4点も差がありました。

昨年は、上沼恵美子さんが断トツでずれが大きかったのですが、今年は1.67点とまあまあズレてる。ぐらいでした。

平均偏差の低いのが中川家礼二さんです(1.09)。ついで、春風亭小朝さん、博多大吉さんへと続きます。

春風亭小朝さんは落語会の風雲児!なんてイメージを勝手に持っていたんですが、意外と考え方は他の採点者と似ているのかもしれません。

もちろん平均偏差の大小は良い悪いにはつながりません。だた平均偏差が大きいということは、まわりの人とは採点が違う。つまりは人とは違う笑いの感性をお持ちかも知れない。ということですね。

結果として、重鎮と呼ばれる4名が今回はズレていました。

まとめ

今年は昨年に比べると採点者ごとの特色が薄かったなと感じました。

数字にならないので、最終決戦はまとめませんが、優勝はとろサーモンさんでした。ネットニュースを見ていると、この結果も色々と物議があるようですね。

分析はしていないんですが、M-1最終年の組は同情票みたいなのが入りやすいのかなとも思いました。また時間があったら過去の数字から分析してみたいと思います。

参考 M-1グランプリ2016。審査員ごとの採点結果データとその傾向についてのレポ。

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