2016年の採点データ分析もしました。よろしければこちらもどうぞ。
URL:M-1グランプリ2016。審査員ごとの採点結果データとその傾向についてのレポ。
5年ぶりに復活しましたM-1グランプリ。
放映するテレビ局は違うものの実質的に後を引き継いだ「THE MANZAI」は何となく見ようっていう気にならずほとんど見ていなかったんですよね。エムワン復活ということでこどもたちと一緒に馬鹿笑いしました。
M-1やTHE MANZAIと言えば、毎回審査の方法や基準についてもめている印象があります。もめているって言っても外野がヤーヤー言っているだけで別に内部はもめていないのかも知れませんが。
優勝者が出るたびに本当に面白かったのは誰々だったですとか、大手芸能事務所だからなーみたいなことが毎回騒がれます。
今回は伊集院光さんが「単に客席審査で良くない?」とラジオ番組で話して話題になっていましたね。
数字をこねくりまわして考えるのが好きな僕としては、審査をする審査員がどのような特徴をもって審査をしているかっていうのを数字の上だけで考えてみたいと思います。
1.今回のM-1の審査方法
今回のM-1は前回までの大御所による審査ではなく、歴代優勝者9名が100点満点で評価をします。
過去10年なのに9名?と疑問に思ったあなた。そう一組足りないですよね。第4回チャンピオン「アンタッチャブル」です。理由はよく分かりませんが、長期休養の原因と関係あるんですかね。
9名による合計900点満点の順位により上位3組が最終決戦にすすみ、優勝者を決めます。決勝戦においてこの上位3組っていう数字は重要ですね。
2.審査員の採点
各審査員の採点結果を表にしてみました。
出演者の順番は登場順です。
順番にその数字のもつ意味を考えていきたいと思います。
2-1.平均点
その審査員が付けた得点の平均値です。
審査員が高い点数を付ける傾向があるのか、低い点数を付ける傾向があるのかが分かりますね。みなさん概ね90点を基準にして採点しているのかな。という傾向がうかがえます。
全審査員の合計で競うものなので、各審査員の平均点の比較は意味がありません。
2-2.最高点及び最低点
その審査員が付けた得点の最高点と最低点です。
そのまんまですね。表では最高を赤字、最低を青字で表示してあります。
決勝戦で1位だったジャルジャルに最高点を付け、最下位だったハライチに最低点を付けている人が多いですね。
2-3.標準偏差(審査員)
標準偏差とはバラつきの度合いを示す数値の一つです。
ここら辺から簡単な統計の知識が必要になるんでしょうか。なるべく噛み砕いて説明していきたいと思います。
数字の出し方は専門書などに譲るとして、この数字が大きいことはその審査員の採点にばらつきが大きいことを意味します。逆に数字が小さいことは審査員の採点にばらつきが小さい。つまりは同じような点数をつけていることを意味します。
標準偏差の大きい審査員はノンスタイル石田(3.50)、ブラックマヨネーズ吉田(3.27)でしょうか。出演者によって強弱をつけた採点をしていることが分かります。
標準偏差の小さい審査員はサンドウィッチマン冨澤(1.52)、パンクブーブー佐藤(1.71)です。同じような点数をつけている。言い換えれば無難に面白みのない採点をしているとも言えるかもしれません。
2-4.標準偏差(出演者)
表の右側にはもう一つ標準偏差を付けています。出演者ごとの標準偏差です。
点数のバラつきが大きいということは評価が割れたことを意味します。つまり標準偏差の最も大きい「馬鹿よ貴方は(3.3)」は審査員も採点に苦慮して評価が分かれたということなんでしょう。点数を見ると総じて得点は低いですけどね。
逆に標準偏差の最も小さいトレンディーエンジェルは満場一致で同じような評価がくだされたということが言えます。でも徳井さんだけ最低点を付けていますね。
2-5.平均偏差
次に平均偏差です。
平均偏差はあまり使われないので、もう一つ表を用意しました。
平均偏差は測定値と平均値のずれの程度を表す指標です。
ハライチの例でみてみると、ハライチの各審査員の平均点が88.44点です。
哲夫は89点をハライチに付けていますので、平均点と採点のずれは”0.56”となります。ずれの程度を考えるものなので、値には絶対値となります。各審査員の採点のずれを上では表にしてあります。それを標本数(出場者数の9名)で割ったものが平均偏差です。
ではこの平均偏差で何が分かるでしょう。
平均偏差は測定値と平均値のずれの程度を表す指標です。審査員の採点がどれだけ平均とずれているか、つまりは周りの審査員と比べて評価がずれている審査員は誰か?っていうことが分かります。
平均偏差の大きい審査員はブラックマヨネーズ吉田(2.70)ですね。周りの審査員が良いと考えているものは低めに点数をつけて、悪いと思っているものに高得点を付ける傾向がありそうです。
別に吉田さんが悪い人だということを言っている訳じゃなく、人と違う感性をお持ちかも知れないということですね。
逆に周りの人と同じような評価を下す審査員は麒麟哲夫(1.10)とパンクブーブー佐藤(1.01)ということが言えます。
3.まとめ
こうやって数字だけ見ていても楽しいですね。
一枚目の採点表を眺めていると、ますだおかだ増田と中川家礼二は後半になるにつれて高得点を出していくような傾向があるような気がします。公平な審査を促すためには審査員の方々にも前説で温まってもらう必要があるかもしれません。
何はともあれ、こどもと一緒に見たM-1グランプリ面白かった!ってことです。
2016年の採点データ分析についてはこちらです。
URL:M-1グランプリ2016。審査員ごとの採点結果データとその傾向について
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