登山をする上で天気って大事なポイントの一つです。
天気が変われば簡単な山も悪魔のような山に。天気次第で山の難易度が変わります。特に冬山はそうですね。吹雪いてしまうと数メートル先が見えなくなります。晴れてしまえばなんてことない山道も視界がなくなってしまえば遭難です。そうなんです。
山の楽しさも天気次第で変わりますね。中には雨好きな人の変わり者もいるかと思いますが、ほとんどの方は眺望のよい晴れた日に登りたいですよね。空の表情にアクセントをつける雲がぷかぷか浮かんでいたら最高です。
今回は登山に使える天気予報サイトをピックアップしてみました。
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天気予報サイト 4選
紹介するサイトは次の4つ。いずれも有名な天気予報サイトです。
天気予報サイト
- てんきとくらす
- tenki.jp
- SCW(GPV)気象予報
- 山頂ピンポイント天気|ヤマケイ
てんきとくらす、通称「てんくら」
通称"てんくら"です。僕も愛用しているサイトです。
参考 てんきとくらす|高原・山
登録されている山(高原も含む)は全国で1781地点!百名山を調べていてなかったことはないので、全部網羅しているのではないでしょうか。
この記事をはじめて書いた2016年2月では1216地点だったので、500地点近くも増加しています。順次登録地点を増やしてくれていますし、網羅性は抜群ですね。
実際の天気予報画面を見てみましょう。下はある日の蓼科山(2531m付近)の天気予報です。
登山指数が便利!
高度ごとの風の強さと気温も表示されますし、何より登山指数という形で登山に適した天気かどうかを表示してくれるのは初心者にはとっても優しいですね。
この日はかなり風が強いですね。
3時間ごと天気予報は今日と明日の分が表示されます。
登山の計画をたてたらとりあえずてんくらを確認。登山指数がどうなっているかを確認します。日・月なんか風が少し強いですが、登山に良さそうですね。
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ちなみに登山指数は次のように表示されています。
一つだけ欠点をあげるとすると、登録されている山の数が多すぎて探しずらい!!ってことでしょうか。関東甲信のページをよく見るんですが、関東甲信だけで412地点も登録されています。嬉しいやら悲しいやらですね。
登録されている高原・山の数
- 北海道|210
- 東北|220
- 北陸|156
- 関東甲信|513
- 東海|193
- 近畿|168
- 中国|71
- 四国|75
- 九州沖縄|175
登録されている山の数が多いので探しづらいですが、googleの検索で「○○山 てんきとくらす」と検索すると容易にヒットします。
検索は「○○山 てんきとくらす」!
天気予報は変わりやすいもの。日々変更します。そのため登山予定が決まったら、何度も天気予報を確認してしまいますよね。行く山のURLをデスクトップ(スマホのホーム画面)に追加しておくと便利です。
山の天気アプリもある「tenki.jp」
アプリもあるtenki.jpです。
北アルプス、中央アルプス、秩父などと山塊ごとに表示してくれるので山が探しやすいのが特徴です。でも八ヶ岳周辺は中央アルプスに含まれているなど、独自ルールの分類です。
地図からも山を探すことができるので、探しやすさではてんくらよりも上かもしれません。
天気予報の内容は非常にさっぱりとしたもので、てんくらの方が上だと思います。
高度ごとの温度、風も表示されます。
数字だけなのでちょっとみづらいですね。風向きや風の強さはアイコンみたいなもので表示してくれた方がみやすいですね。
山頂の天気の詳細は会員にならないと見れないようです。僕は会員ではないので...
山の天気アプリがある”tenki.jp”
tenki.jpの最大の特徴は、登山のための天気予報アプリがあることです。
URL 日本気象協会公式の山頂の天気、雨雲予報、雷危険度などがわかる山の天気アプリ
有料で1か月240円となるので、定期的に登山をする人にしかすすめられませんが、アプリで登山に特化した天気が得られるのは嬉しいところ。最初の1か月は無料なので試しに使ってみても良いかもしれません。
SCW(GPV)気象予報
2017年7月2追記
従来はGPVと言われていた天気予報サイトですが、6月22日に全面リニューアルされてSWCとなりました。SWCは「supere c weater」略です。Cはどういう意味なんでしょうね。
新しい天気予報サイト「SCW」
GPV気象予報に代わる、新しい天気予報サイト「SCW」を2017年6月22日リリース。GPV気象予報 + 2kmメッシュ + 雲観測マップ + スマートフォン対応 = SCW
GPVと比べて変わったところは次の点です。
GVPからの変更点(SCW)
- 局地モデル|従来比約6倍の解像度。2kmメッシュの非常に精緻な雨量・雲量、気圧・風速、気温・湿度の予測を表示。
- 雲観測マップ|実際に観測された雲の「雲形(*)」と「雲頂高度」を表示。気象衛星雲画像の欠点を解消しました。
- 雨量雲量図SSI表示|雨量雲量図にSSIの等値線(SSI= 0, -3, -6, -9)を重ねて表示。
SSIを見れば、雨量雲量図で雲量や雨量が予測されていない場合でも、 局所的に、短時間強雨、局所的な雲、また突風が発生することが予測できます。 - 広域モデルの1日4回更新|84時間先までの広域モデルの予測を1日4回更新で提供します。
- スマートフォン対応
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84時間先の予測が可能ということは3日半先までの雲量や雨量の予報が分かるということです。そして一番大きく変わったのがスマホ対応です。
前回のGPVでももちろんスマホでも閲覧できたんですが、PCサイト用のホームページしかなかったので、非常に見づらかったんですよね。SCWになってからスマホサイトもオープンしたので非常に見やすくなりました。天気予報は出先でも確認したいので、スマホからの閲覧の方が多いんですよね。これはありがたい変更でした。
一般の人にはなかなかなじみの無いSCW気象予報ですが、とても便利なのでもう少し具体的なサイトの見方まで紹介していきます。
参考 SCW気象予報
天気予報なので、将来の時間を選択しなければなりませんね。中央下部に時間が表示されています。この時間は1時間単位で動かすことができ、84時間先(3日半)までの天気予報を調べることができます。予報のメッシュの大きさによって局地、詳細、広域、広域2までの広さの予報を選ぶことができますが、局地は無料閲覧では9時間先までしか選べません。普通に使うには詳細で十分すぎるほどの天気予報を見ることができますので、詳細を選択して天気予報を調べると良いと思います。
雨量・雲量だけではなく、気圧・風速、気温・湿度の予報も調べることができます。
小さくて分かりづらいですが、左上の「雨量・雲量」をクリックします。右下のボタンでどの天気予報を調べたいのかを選びましょう。
時間を先に進めていくと、雲がどんどん流れて行って、行きたい山の雲量を予測できます。登山にももちろん使えますし、星撮りなどの写真撮影の方もよく使っているサイトです。
実際の例で見てみます。左と右とでは39時間の差があります。雲量が増えて、雨が降る場所が出てきましたね(青い場所)。
山頂ピンポイント天気|ヤマケイ
2016年10月20追記
山と渓谷社で御馴染みのヤマケイオンラインで、山の天気予報の提供サービスがスタートしました。
参考 計画に合わせて天気予報が届く!「ヤマケイオンライン」で山の天気予報サービスがスタート[山と溪谷社からのご案内]
山頂ピンポイント天気(3日間予報)と麓の地域の週間天気予報が提供されます。とりあえずは、日本の代表的な山50座のみとのことですが、今後は拡大していくんじゃないでしょうか。
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10月も後半になれば、麓が晴れていても山頂では降雪があったりするので、山頂の天気予報をピンポイントで出してくれるのはありがたいですね。会員登録が必要となりますが、天気予報情報のメール通知サービスもあるので便利です。
参考 ヤマケイオンライン
「山頂ピンポイント天気」対象の山50座(2016年10月20日現在)
大雪山、八甲田山、鳥海山、朝日岳、飯豊山、安達太良山、会津駒ヶ岳、燧ヶ岳、至仏山、谷川岳、苗場山、妙高山、奥白根山、那須岳、武尊山、丹沢山、雲取山、甲武信岳、金峰山、大菩薩岳、富士山、白馬岳、鹿島槍ヶ岳、剱岳、立山、薬師岳、槍ヶ岳、奥穂高岳、常念岳、笠ヶ岳、御嶽山、蓼科山、赤岳、木曽駒ヶ岳、恵那山、甲斐駒ヶ岳、仙丈ケ岳、鳳凰山、北岳、塩見岳、悪沢岳、赤石岳、聖岳、白山、大山、剣山、石鎚山、九重山、祖母山、宮ノ浦岳
まとめ
とりあえずこれだけ押さえておけば問題ないでしょう!っていう3つを紹介しました。僕は「てんきとくらす」と「SCW(GP)V気象予報」を愛用しています。この2つを見ておけば、だいたい問題ないんじゃないでしょうか。
新しい天気予報サイトとしては、山頂情報を知りたい場合のヤマケイオンラインも便利そうですね。
GPV気象予報をみるには、気象の知識も持っているとより正確に見ることができます。西穂山荘の方が書いた天気の解説本はとても分かりやすいのでお勧めです。