本当は積雪期に行きたいなと思っていた西穂独標。雪がほぼ解けた時期となってやっと行くことが出来ました。
登山概要
単独行です。天気が良かったので平日にふらっと行ってきちゃいました。
時期と天候
2016年5月中旬、快晴
主な装備
(身につけているもの)
- 夏山用の服装
- ストック
- ザック30L
- 帽子
- カメラ
(ザック内のもちもの)
- 応急処理グッズ
- 水0.5L(ナルゲン)
- フリース(休憩時用)
- ジェットボイル(コーヒー用)
- ヘッドライト
- 座布団(座るときのマット)
- 食糧(あんぱん)
山行
西穂独標は新穂高ロープウェイを利用して登ります。ロープウェイは第一と第二がありますが、中間地点である第二から登ります。
始発ロープウェイが第一は8時半、第二からなら8時45分です。ロープウェイ登山は簡単に標高が稼げて好きなんですが、登る時間がちょっと遅くなってしまうのが難点です。僕としてはこの時期なら7時前ぐらいから登りたいですね。
第二ロープウェイ乗り場であるしらかば平の駐車場に着いたのは8時前。平日だったからか、まだ観光客も少なく、車も数台とまっているだけでした。8時半頃から観光バスもきてロープウェイ乗り場も混雑しはじめます。
登山者も少なく、10組もいないぐらいだったかな?ロープウェイは2階建!数分で2156mまで運んでくれます。西穂高口駅付近は少し散策するところもあります。
大半の観光客は展望台からの眺めを楽しみに登ってきます。この日は快晴!槍ヶ岳が見える日は少ないようですが、ばっちり見えていたようです。
展望台に行くことも無くそそくさと登山の用意をします。新穂高ロープウェイ付近のコンビニで何か食べ物を買おうと思っていたんですが、周辺にコンビニがないのは困りました。ロープウェイ駅であんぱんとチョコだけ買って行動食とします。その日に調達しようとするから駄目なんですね…
散策路では水芭蕉が見頃でした。しゃがんで撮りたかったものの、数日前に転んで足が痛かったのでなんとも面白みのない写真だけをささっと撮ります。
播隆上人(ばんりゅう)の像がありました。知らなかったんですが、浄土宗の僧でありながら槍ヶ岳を開山した人のようです。笠ヶ岳にも登っているんですね。江戸時代の登山は今のようなものじゃないんでしょうね。どれだけの日にちをかけて登っていたんだろう。
観光客と登山者を隔てる壁。ここからが登山者だけが入ることのできる登山口となります。日当たりの悪いところはまだまだ雪が残っていますね。ヤマレコなどを確認したらアイゼンは不要とのことでしたが、何かあったときのためにチェーンスパイクだけはザックに忍ばせてあります。
400gで何かあった時の心配事が解消されるなら軽いものです。もしものときのために持っていきたいですね。
まず目指すは西穂山荘です。コースタイムは1時間半。最初はなだらかな道、山荘の手前は登りがきつくなります。
避難小屋かな?今年はツキノワグマの出没が相次いでいますね。クマが出たら逃げ込むのかな?なんて思いながら通り過ぎました。
この日は忘れ物が多く、熊鈴も家に忘れてきてしまいました。ロープウェイ駅で売っていたから即購入しましたが、単独登山では熊鈴の存在は心強いものです。
一番中途半端な雪の残り方ですね。積雪期にも登ってみたいな。
山荘手前の急登もこのような雪の状態です。キックステップで雪につま先を蹴り込んで登ります。
笠が岳から抜戸岳あたりかな?笠ヶ岳は少し隠れてしまっていますが。
今まであまり意識したことがなかったんですが、笠ケ岳ってきれいな山ですね。日帰り登山がメインの僕にはちょっとハードルが高い山だけど、いつか登ってみたいな。
残雪の上り坂って嫌だなーってへとへとになっていたところにようやく西穂山荘があらわれます。ネットやテレビでしか見たことなかったんですが、思っていたよりでかい!
西穂高岳までは2.4km。今回は独標までが目的です。西穂高岳まではもうちょっと体力と技術がついてから目指したいと思います。
ロープウェイの始発で来たこともあり、テント場はまだ人影がありませんでした。下山時には4張くらいありましたかね。ここぐらいだったらテント担いできても苦になら無さそうだから、今度テント泊したいな。
あまり休憩時間を増やすと登るのが嫌になってしまうのでそそくさと出発です。昨年に登った焼岳と奥には乗鞍岳が見えます。焼岳に登った時は雨で全く周りが見えなかったので、見晴らしの良い日に再度登ってみたいです。穂高連峰なんかまったく見えなかったもんなー。
西穂高岳が先に見えます。手前のこぶのようなピークが独標かな?丸山まではなだらかな稜線をすすみます。稜線歩きになるとテンションがあがって体力も回復しますね。
どんどん標高をあげると、大正池も見えてきます。焼岳の噴火でできたのが大正池。でしたよね?
春の霞で冬ほどのクリアな空は望めませんが、今日は快晴!笠ヶ岳もきれいに見えます。
中間地点の丸山に到着。テント場からなら危ない道は無いので、テント泊して丸山で星撮りっていうのも憧れる。
丸山を過ぎたあたりから、ちょっと登りになりますよー。道が小石だらけでざれているので登りづらいです。
独標の手前はこんな感じ。積雪期に来たいって先ほど書いちゃったものの、僕には無理かも。積雪期には丸山までって感じかな。
このあたりからヘルメットを着用して最後の登りに突入!
憧れの穂高連峰が目前に!どれがどの山かいまいち分かってませんが、奥穂高岳は影になって見えない様子。
無事に西穂高岳独標(2701m)まで登頂!山頂で話していた方々はほとんど西穂高岳まで行かれるようでした。羨ましいけれど、もうちょっと山経験をあげてから挑戦したいと思います。
ジェットボイルでコーヒー入れて、独標でまったり。幸せですねー。
上高地があんなに下に見えますね。今までは下から見上げることしかできなかったけれど、とうとう上高地を見下ろすように!不思議な感覚ですね。
ずっとぼーっとしていたいんだけど、温泉にも入って帰りたいのでそそくさと下山します。
下山時もついつい振り返ってしまいますね。初めての西穂独標だったけど大満足でした。
まとめ
西穂山荘はラーメンが人気!と聞いたので下山時に味噌ラーメンをいただいてきました。濃い目の味噌味が身体に沁みるわー。噂に違わぬうまさでした。
西穂山荘で宿泊もしてみたいな。