写真愛好家の方々こんにちは。プロフォトグラファーと広告クリエイターのための専門誌「COMMERCIAL PHOTO」にフォトグラファーの仕事白書2017という特集が組まれていました。
統計数字好きとしては買って読んでみたい。ということでamazonで購入。フォトグラファーの年収や使っている道具など、素人には知らない世界のことがせきららに書かれておりなかなか興味深い内容でした。
さきほど、統計数字好きとかっこつけましたが、単に他人様の給料をのぞき見したかったといゲスな理由の方が大きかったりします。っていうより、ほぼ100%この理由ですかね。ゲスい理由ですいません。
せっかくですので、カメラマンの年収などについてまとめてみたいと思います。
フォトグラファーの仕事白書2017
記事の詳細については、雑誌をお買い求めいただいて読んでいただければと思いますので、ささっと簡潔な流れのみ。
フォトグラファーの仕事白書はプロのフォトグラファー限定で151名に無記名Webアンケートを行って、その内容をまとめた白書です。
勤務地は4分の3の75%が関東地方、次いで近畿と都会在勤の方が多いようです。仕事の内容はCOMMERCIAL PHOTOという雑誌の性格もあってか、6割が広告関係、その他雑誌が次いで2割強でした。
普段生活をしていると、一番接するカメラ・写真関係者が「写真館撮影」のカテゴリーにはいる、写真館勤めの方だと思いますが、この方々の割合は5%。写真関係の仕事で母数としては一番多いのが写真館勤めかな?と思っていますが、このアンケートでは割合はかなり少なめです。
キャリアとしては10~19年が多く、10年未満の若手フォトグラファーが近年増加傾向とのことです。
フォトグラファーの年収分布
平均値は公表されていなかったので、年収の分布図です。
最も多い層は400万~600万円。平均は2000万円以上の人たちがどれほどもらっているか分からないのでなんともいえませんが、700万円とか800万円ぐらいでしょうか?
200万円未満の人は副業をしているとも考えられるので、専業のカメラマンだけの数字にするともうちょっと上がるんでしょうか。
アンケートに答えたフォトグラファーの7割が個人事業主とのことです。年収のアンケートですが、一般のサラリーマンの年収とはやや異なるような気もしますね。売上の方が、言葉としては馴染むかもしれません。具体的には機材購入費などの費用を考慮すると、使えるお金はもう少し下がるでしょう。
年間の機材投資額はアンケートによると70万円ほど。ハイアマチュアの人でもこれぐらい使っている人はたくさんいると思うので、思ったより少ないなーという個人的な感想です。
昨年との比較
次に昨年との比較をしたいと思います。
先ほどのグラフにピンク色で、昨年の割合を追加してみました。
600~1500万円の層がかなり減少していますね。特に1000~1500万円の層は半減です。増えているのは一番割合の多い400~600万円。そして1500万円以上の高額所得者です。
若いフォトグラファーが増えたとも書いてあったので、その年齢層の方々が400~600万円の層を増やし、2015年に600万円以上だった層の一部がさらに年収をあげて、1500万円以上に年収を伸ばしたんでしょうか。ここら辺は勝手な想像だけで話しています。正直全く分かりませんね。
標準的な年収との比較
国税庁が公表している民間給与実態統計調査(平成26年度分)を使って、他の職業の給与水準との比較をしてみたいと思います。
国税庁の発表している給与所得者数にはパートやアルバイト等の非正規雇用者も含まれているので、400万円未満のレンジがかなり高いですね。正規・非正規の別では給与所得者数が発表されていませんが、男女別の数字は公表されていました。
フォトグラファー白書の回答者が9割男性だったので、男性のみとの比較もしてみましょう。
600万円未満ではサラリーマンと呼ばれる給与所得者が多く、600~800万円で同程度、それ以上の年収ではカメラマンの方が割合が多いのが分かります。
年収(売上?)と給与を比較しているので、どちらが高い、どちらが低いとは一概にはいえません。こんな結果かーというなんとも分かりづらい結果ですね。
まとめ
写真を趣味にしておきながら、全く闇の中だった写真家の生態系がなんとなく分かったような、余計に分からなくなったような...
白書には仕事に不満がある場合の不満の内容も書かれており、その回答の多くがお金に関することでした(報酬が少ない・予算が少ない)。まぁこれはどの業界も同じことなんでしょうね。
白書は年収に関することだけではなく、仕事環境のことや動画についてのアンケートもたくさん載っており、話題満載でした。紹介したもののほかでは、レタッチを自分でするか?なんて項目もあり、えー。そうなのー?という結果となっていました(結果については雑誌にてご覧ください)。
使用機材については、CANONが優勢。最新機種ではなく、5D Mark IIIが最多となっていました。ニコン党員としてはがんばれニコン!と応援したいものです。
給料BANK|カメラマン
さまざまな職業を面白いイラスト共に紹介している給料BANKにもカメラマンの年収記事がありあました。
平均で23.7万円。賞与とかがどうなっているか分かりませんが、日本平均より低いようですね。