北鎌倉駅から250m、徒歩でわずか3分の東慶寺に行ってきました。
円覚寺や明月院に隠れてしまっているものの、由緒もある古刹です。御朱印も拝受してきましたので合わせて紹介していきます。
東慶寺の概要
東慶寺は、鎌倉時代の八代執権北条時宗の妻、覚山志道尼(かくさんしどうに)によって開かれた尼寺です。
比丘尼(びくに)とは?
出家して戒を受けた女性、仏教教団の正規の女性出家者。 尼僧のこと、単に尼(あま)ともいいます。
開基の覚山志道尼(かくさんしどうに)については、東慶寺ホームページが詳しいです。
URL 東慶寺|開山覚山尼
東慶寺は縁切寺
五代目の用堂尼以降は「松ヶ岡御所」「比丘尼御前(びくにごぜん)」と呼ばれた格式の高い寺でした。また、夫の横暴に泣く女性救済のための「縁切寺法」が定められ、多くの女性が救われました。覚山尼の女人救済の「駆入寺」なる寺法の創始により、歴史上「駆入寺」「縁切寺「として名を馳せることになりました。
縁起寺への駆け込み方が松竹チャンネルのyoutubeにのっていました。
鎌倉尼五山
東慶寺は、鎌倉尼五山の第二位で歴史的にも由緒ある寺院の一つです。鎌倉尼五山は、現存するのは東慶寺のみで、その他は廃寺となっています。
鎌倉尼五山
- 太平寺 - 第一位
- 東慶寺 - 第二位
- 国恩寺 - 第三位
- 護法寺 - 第四位
- 禅明寺 - 第五位
鎌倉五山
五山というのは禅宗のうち、臨済宗の寺院を格付けをする制度です。上の鎌倉尼五山は、鎌倉にある尼寺の格付けですね。尼寺ではない一般のお寺の五山、つまり鎌倉五山も復習しておきましょう。
鎌倉五山
- 建長寺 – 第一位
- 円覚寺 – 第二位
- 寿福寺 – 第三位
- 浄智寺 – 第四位
- 浄妙寺 – 第五位
神奈川県指定文化財、水月観音半跏像も見よう!
東慶寺のご本尊は釈迦如来ですが、水月観音半跏像でも有名です。水辺に坐し、水面に映る月を眺める姿をしているところから、水月観音の名で呼ばれているんですが、実に艶めかしい姿なんです。
拝観は1日2回、時間が決まっているので、運悪く僕は見れませんでしたが、次に行く機会があったら時間を合わせて見に行ってみたいです。
拝観時間
1日2回:9:30 ~、14:30 ~
東慶寺の場所
東慶寺は北鎌倉駅のすぐ近く。時間に余裕があるのならぜひ参拝してみてください。
住所:神奈川県鎌倉市山ノ内1367
東慶寺の御朱印
東慶寺の御朱印
- 釈迦如来(ご本尊)
- 聖観世音菩薩鎌倉三十三観音霊場第三十二番
- 水月観音菩薩
僕はご本尊(釈迦如来)の御朱印のみいただいてきました。初穂料は300円です。
東国花の寺百ヶ寺の鎌倉10番になっています。専用納経帖でいただくと、「東国花の寺百ヶ寺」の朱印が入った御朱印をいただけるようです。
松岡山東慶寺に参拝してきました。
松岡山東慶寺に参拝してきました。
拝観料は大人200円(小中学生は100円)。
山門までは少し登りますが、境内はほぼ平たん。山門をすぎて右手すぐで拝観料を納めます。
山門をくぐり、参道をまっすぐと進むとあるものは…
東慶寺のシンボル金仏。お笑い芸人にこんな顔の人いたなーと思いつつ眺めていました。
後ろ(背中)には何かをひっかけるフック?何なんでしょう。昔は光背があったんでしょうか。
光背
仏像の後ろにつける、光明(こうみょう)をかたどった装飾。後光(ごこう)。
右が松が岡宝蔵。先へ進むと墓苑があります。今回は行きませんでしたが。
境内散策の前にとりあえず本堂へ参拝しましょう。
ちょうど参拝しにいったときは、座禅会が行われる時間だったらしく、バタバタと参拝してきました。本堂(泰平殿)内は暗くてよく分からず。ご本尊の釈迦如来坐像が安置されているはずですが、確認できませんでした。
ご本尊の釈迦如来坐像は昔は文殊・普賢を従えた三尊像でしたが、大正12年の震災で消滅したそうです。
こちらは鐘楼
最後に四賀光子の歌碑。
現在の長野県諏訪市に四賀という地域がありますが、その四賀地域、旧諏訪郡四賀村(父の出身地)から名前をとって四賀光子と名乗っていたようです。
流らふる 大悲の海によばふこゑ 時をへだてて なほたしかなり
意味「絶えず人々を大きな海のような救いに呼ぶ、慈悲の声(願い)が、 遥かな時を越えて、今もはっきりと伝わってくる」