キリギリスやすずむし。と聞くと「虫だねぇ」となりますが、今回はフォントの話し。
デザイン全般が好きな訳ではありませんし、仕事もデザイン関係とは全くの無関係。でも昔からフォントが好きなんですよね。街中で見る文字に密かに萌えを感じて過ごしています。
フォントに似たような言葉にタイポグラフィがありますが、フォントは書体そのもののことを指します。具体的にはゴシック体とか明朝体とかですね。新聞社などでは独自に自分たちの書体、フォントを持っていたりするところもあります。タイポグラフィとは、フォントを用いて、文字を適切に美しく配列することで、文字の体裁を整える技芸のことを言います。
しれーっと昔から知っていたことのように書きましたが、いまwikipediaで見て初めて知りました。つまりはそのぐらいのフォント好きっていうことです。専門的な知識は全くないですが、どことなく文字に惹かれて過ごしているんです。
山登りをしていると、特徴的な文字に出会うことが多々あります。
天狗岳の途中にある黒百合ヒュッテ。黒っていう文字を見てみると、すごく頭でっかちですよね。どことなくノスタルジーを感じさせる文字で、萌えキュンです。
こちらは唐松岳に登るときに見つけた、「トイレ」の文字。太い文字で「ここだぞ!」という強い主張を感じます。これなら悩まずにトイレにたどり着けるでしょう。
さて話しが反れましたが、キリギリスとすずむしという名前のフォントがあるんですよ。なんだそれ?と思ったでしょうが、たぶん皆さんどこかしらで見かけている有名なフォントです。
「やわがし」と書かれている柔らかく、可愛らしい文字。これがすずむしフォントです。
すずむしフォント|モリサワ
株式会社モ
開発したのは株式会社モリサワ。リュウミンや新ゴなど、数々のフォントを生み出している業界のドンです。
URL:モリサワ|すずむし
先日も子供たちと下の雑誌を一緒に見ていたんですが、すずむしフォント可愛いよねえ。でも高いんだよねえ。とため息交じりに話していました。
そう。フォントって高いんですよ。モリサワが作っているフォント約1000書体を使えるライセンス契約は年額で5万円弱。年額ですからね年額。
買い取りのパッケージ製品だと、1書体のパッケージで19,000円(ストア価格・税抜き)「ちょっとフォント可愛いから一つ欲しいわ~。」なノリで買える価格ではありませんね。買ったところで特に使う当てもないような僕にとっては高すぎる買い物です。
来年は子供関係の役員をやらなくちゃいけないので、ちょっとした書類を発行するのにすずむしフォント使ったら、子供ウケが良いと思うんだけどなぁ。
すずむしフォントの使用例
からすのほんやさんで、ロゴの文字に使われていました。ホームページを見ると、要所要所にすずむしフォントが使われていて柔らかい雰囲気になっています。
URL:からすのほんや
いいなぁ。素敵だなぁ。
長野県の箕輪町ではホームページにすずむしフォントがふんだんに使われています。
URL:箕輪町ホームページ
親しみやすくなりますね。
パンフレットに使われているものを発見しました。「建物でふりかえる長野県信濃美術館」何ともいえない雰囲気です。
キリギリス|デザインシグナル
もう一つ大好きなフォントが、キリギリスフォント。こちらはどこが作っているのかは知らなかったんですが、デザインシグナルという会社で作っていたようです。
キリギリスフォントはどれか分かります?真ん中の右から2番目です。
どうでしょう?どこかで見たことありそうですよね。コンビニのPOPなどでもよく使われています。
実はこのフォント、好きすぎて1年ほど前ぐらいに購入してしまったんですよね。アイラブ、キリギリスです。キリギリスフォントはTAとDSの2種類のフォントがあります。
文字数が多く価格も高いのが、DSきりぎりすです。DSきりぎりすは16,200円。TAキリギリスは少し安くて10,800円です。
僕が買ったのは安い方の10,800のTAキリギリス。難しい漢字を使おうとするとたまに文字がない場合があります。まぁこのフォントを使って難しい文字を使うなんてシチュエーションもないんで良いんですけどね。
まとめ
どうでしょう?すずむしフォントときりぎりすフォント。かなり萌え要素の高いフォントだと思います。本屋さんにでも行こうものなら、必ず一つぐらいは使われている書籍を探すことができます。最近は長女とTSUTAYAでフォント探しをして楽しんでいるんですよねー。かなり変な親子!
でも一つのことに興味を持つと、色々と視野が広がって楽しいものです。子供と出かけるときの話題づくりにもなりますしね。
話題づくりにもなる「フォント探し」いかがでしょう?