山とカメラが趣味の僕が、日々の暮らしと趣味のことを綴ります

天狗岳!唐沢鉱泉から登る八ヶ岳の名峰天狗岳への日帰り登山

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毎月に2座くらい登りたいなと思っているんですが、6月は一つも登れず。うずうずしていたらちょうど仕事も落ち着き、明日は山日和!

平日だったんですが、休みを申請して天狗岳へ行ってきました。前日に思いつきで登山ができるのは長野に住んでいる大きなメリットですね。ありがたや。

登山概要

単独行です。天気が良かったので平日にふらっと行ってきちゃいました。写真家の小林紀晴さんが、日本人唯一の14(フォーティン)サミッターのプロ登山家竹内洋岳さんと著書の中で登っていた山ですね。

前半は2人の天狗岳登山の様子が描かれており、後半は小林さんの竹内さんへのインタビューがまとめられています。後半は竹内さんの登山に対する考え方を知ることができます。

時期と天候

2016年7月初旬、快晴

主な装備

(身につけているもの)

  • 夏山用の服装
  • ストック
  • ザック30L
  • 帽子
  • カメラ

(ザック内のもちもの)

  • 応急処理グッズ
  • 水0.5L(ナルゲン)
  • フリース(休憩時用)
  • ジェットボイル(コーヒー用)
  • ヘッドライト
  • 座布団(座るときのマット)
  • 行動食(チョコなど)

山行

前日に突然決めた天狗岳登山。用意もほとんどせずに寝てしまったので、早起きして用意します。

登山口である唐沢鉱泉までは砂利道と聞いていたのでどんな悪路だろう?と思っていたんですが、広くて凸凹も少ない走りやすい道でした。

唐沢鉱泉は左へ進み、15分ほど進むと唐沢鉱泉に着きます。平日ということもあって車は先客が1台のみでした。

唐沢鉱泉は「日本秘湯を守る会」にも加盟している温泉です。

URL:八ヶ岳名湯の宿 唐沢鉱泉

敷地内には二酸化炭素冷鉱泉の源泉があります。独特の色合いですね。源泉はかなり温度が低いんですね。唐沢鉱泉の温泉は加温してしているようです。

登山口から黒百合平まで

源泉を右に見て先へ進むと登山道へと入ります。目的である黒百合平・天狗岳方面へ

ナメ滝までは徒歩30分程度の場所にあるようですが、今回は断念。唐沢温泉を目的地にしてきてまわりを散策するぐらいで来たなら、是非寄ってみたいですね。

沢沿いのルートなので、何度も橋を渡ることになります。

人気のルートなだけあって整備されています。

前日が雨だったこともあって地面は濡れています。濡れた石は滑りやすいので転ばないように注意しなくてはいけません。滑らないように歩くと疲れも早くなりますね。

6時前から登り始めているので7月とはいえ涼しいです。

北八ヶ岳の山域は苔がきれいなことでも有名です。

苔萌え。

朝の低い光はとてもきれいなので、出来る限り早くから登り始めることがおすすめです。特に夏になると午後から天気が崩れることも多いので遅くとも2時か3時頃には登山を終えられるように日程を組みます。

涼しげな道を進んでいると、黒百合ヒュッテが見えてきます。

逆光きついー。テント場も黒百合平にありますが、この日は2張しかありませんでした。ここからは2ルートに分かれます。中山峠を経由するルートとすりばち池を経由するルートです。

コースタイムは2ルートともたいして変わりません。

黒百合平から天狗岳は眺望の良い歩き

ここからは樹林帯を抜け眺望も開けます

ガレ場を岩登りして進むのでぐいぐいと高度を上げます。黒百合ヒュッテも10分登れば眼下に見下ろします。

とうとう今日登る天狗岳が見えてきます。天狗岳は双耳峰(そうじほう)なので、ピークが2つあります。左のピークが東天狗、右のピークが西天狗です。まずは東天狗に登り西天狗に向かい、右へ下って行きます。

これがすりばち池。池っていうより大きな水たまり?って感じですね。

岩場を登ったり降りたり。変化があって楽しいですね。子どもと一緒に登るとすぐにロープを握ってしまいます。でもこういうロープって道しるべのためにあるようなものなので、引っ張るとすごく危ないです。って何度言っても握っちゃうんだよなあ。

高度を上げると茅野の町が一望できます。

百名山の一つ、蓼科山がちらっと。

ここは天狗の奥庭。日差しは強いですが、風が涼しいので歩いていて気持ちいい。

岩場を登っているとどこを登ってるのが正解なのか分からなくなるときがあります。矢印や丸印を探しながらゆっくり進みます。

穂高連峰をはじめとする北アルプスもくっきり!とんがり山は槍ヶ岳かな?先月北アルプスの西穂高岳独標に登ってきましたが、北アルプスは登りたい山がたくさんあるなー。

参考:憧れの穂高連峰。初心者向けの西穂独標に行ってきました。

丸印をつなぐように登ります。

そういえば、テレビ番組のグレイトトラバース日本百名山ひと筆書きを見ていたら田中陽希さんは岩場でもトレッキングポールをもって登っていたけど、あれって登りづらくないのかな?それともいつも持ってないといけないスポンサー的な何かなんでしょうか。

見下ろせば雲海が広がっています。雲を下に見るのって登山のだいご味の一つですね。

雲が迫ってくるー。なんて考えながらぼーっと雲の動きを眺めているのが好きです。

コイワカガミが咲いていました。今年はコマクサを見たいんですよね。湊かなえさんの小説「花の鎖」では赤岳のコマクサが物語の大事な役割として登場します。

フジテレビでドラマ化もしていましたね。小説が面白かったのでドラマも見てみたい。

建物と池が見えました。白駒池あたりなのかな?今度子どもを連れてにゅうに行きたいと思っているんですが、どのあたりだろう?

東天狗山頂、西天狗山頂

気持ち良い山歩きを続けていると、東天狗の山頂に到着。

東天狗が2640m、西天狗が2646mと西天狗の方が少し高いです。山頂も西天狗の方が少し広いのかな?でも景色は断然東天狗の方が良い!

休憩してくつろぐなら東天狗がおすすめです。

硫黄岳、横岳、赤岳、阿弥陀岳などの八ヶ岳オールスター勢ぞろい。だが残念なことにどれがどの山かいまいち分かんないんですよね…奥には南アルプスも見えます。

八ヶ岳縦走なんて夢のようだなー。赤岳鉱泉行者小屋に泊まるってのも良いですね。

これが縦走路かな?見晴抜群で歩きやすそうな道です。

到着したときは僕一人だったんですが、続々と登山者がやってきます。そこそこ人も増えてきたので西天狗まで向かいます。西天狗から東天狗へ向かってくる人の方が多かったのかな。

2つのピークのちょうど底あたり。東天狗から結構下ってきました。

下ってきた分をまた西天狗山頂まで登ります。

本日2つ目のピーク、西天狗岳山頂、2646mです。

山での食事はきまってカップヌードル。これが美味しいんだよなあ。でもこの時期は虫が多い多い。食事をするのも嫌になるぐらいに多いです。

虫よけは必須ですね。僕は50mlの小さいサイズの見にスプレーを持ち歩いています。今調べたら2016年限定モデルなんてものもあるんですね。

いつも125mlを買って50mlのボトルに詰替えて持っていっているんだけど、詰替えボトルとか売ってくれないかな。

小さいので帽子の上からかぶる防虫ネットも持ち歩いています。でも視界が悪くなるので最後の手段として取っておきます。天狗岳のときも防虫ネットは使いませんでした。

西天狗岳から唐沢鉱泉まで下山

下山路は10分も歩けば森の中に入ります。

はじめはかなりの傾斜なので、気を付けて下ります。雨の日は嫌だなー。

下山路には第二と第一展望台があります。場所は狭いので大人数での休憩には適していないかもしれません。

天狗岳は積雪時の登山にも良いって何かで読んだんですが、こんな細いところを見てしまうとさすがに怖いです。ここから滑落したら、なんて想像したら背筋がぞーっとします。

下山時はカメラにも手をかけず、黙々と下ります。10時過ぎていたんだけど、この時間から登り始めてる人もいましたねー。大丈夫かしらん。

第一展望台に到着です。

ここから先は眺望がのぞめないので、八ヶ岳のアイドル達にお別れを告げます。

後はただひたすらに下るだけ。写真を撮るポイントも無かったのでカメラをザックにしまってくだりました。

下山後は唐沢鉱泉でお風呂に浸かって帰りました。唐沢鉱泉はぬるい温泉なのでゆっくり時間をかけて入らないと湯冷めしてしまいます。

秘湯ですけど浴室はきれいでしたしおすすめです。700円の贅沢ですね。

まとめ

ほぼ一か月ぶりの登山。子どもを連れて歩くにはちょっと長いかなーという気がしますが、自分だけで登るにはコースタイム5時間程度ということでちょうど良いコースでした。

標高差も1000mを超すと疲労がかなりきつくなってきますが、700mということでほどほどな高さですね。

温泉を目的に来て、まわりを散策するだけでも十分楽しめるのかな?と思いました。

 

 

 

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