中央アルプスといえば、千畳敷カールを眺めつつの木曽駒ケ岳登山が有名ですが、千畳敷駅から行ける山にマイナーだけど良い山あるよ?と教えてもらい、三ノ沢岳(さんのさわだけ)に行ってきました。
登山概要
単独行
時期と天候
2016年8月初旬、晴れ!快晴!
ルートとコースタイム
ロープウェイを降り立った千畳敷駅が2612m、登る山は2847mなので楽ちんでしょーう。とお気楽に出かけたんですが、下の標高のグラフを見てもわかるとおり、一度登った後に千畳敷駅の標高ぐらいまで下ります。登って降りての繰り返しなので思っていた以上にきつかった!
登山口と山頂の標高差は200m程度ですが、累積標高は600m程度になります。
出発時刻/高度: 06:11 / 2630m
到着時刻/高度: 11:26 / 2635m
合計時間: 5時間14分
合計距離: 6.48km
最高点の標高: 2868m
最低点の標高: 2606m
累積標高(上り): 657m
累積標高(下り): 632m
実際のタイム:5時間13分(山行4時間19分、休憩54分)
コースタイム:6時間15分(登り:3時間15分、下り:3時間)
山行
登山口の千畳敷駅までは、バスとロープウェイを乗り継いで登ります。JR駒ヶ根駅は標高676mですが、千畳敷駅は2612m。2000mもバスとロープウェイで上がってくれるので初心者には嬉しい登山場所です。
夏の時期は午前5:15からバスが動き出すということで、始発に乗れるように家を出ます。バス乗り場である萱の台BCに到着したのは4時過ぎ。30分くらい車で寝ようかな?と思っていたんですが、もう結構な人がバス停にいます。
休むのはあきらめて用意をすることに。
4時16分に並んだんですが、もう40人くらいの人が前に並んでいました。チケットセンターはまだ開いていないのでバスの列に並ぶことにします。チケットセンターにも行列ができますが、まずはバスの列を優先させましょう。チケットはバス列にザックを置いたまま買いに行けます。
始発の30分前くらいからチケットが売り出されるのかな?って思っていたら、4時25分くらいにはチケットセンターが開きました。観光シーズンということもあり、バスも早めに出るようです。
1台目のバスには乗れませんでしたが、数分後に発車した2台目に乗ることができました。補助席をフルに使っての満席です。
バスを降りたらそのままロープウェイに乗り換え。
ロープウェイを降りるとこの絶景。ここへは何度も来ていますが毎回感動します。この千畳敷カールを散策する1時間くらいのハイキングコースなら、登山の用意をしなくても全然大丈夫。僕も初めて来たときは観光目的で両親を連れてきました。
ロープウェイ駅の千畳敷カールと反対側にまわると南アルプスの山々が見えます。千畳敷カールだけじゃなく、南アルプスの眺めも素晴らしいので是非駒ヶ根の街並みに浮かぶ南アルプスを見て帰ってほしいです。
天気が良ければ富士山もひょっこりと顔を出してくれます。日本の標高トップ3の山を眺めることができるっていうのも千畳敷の良さだと思います。
一通り景色を堪能した後は、三ノ沢岳へのルートを最終チェック。木曽駒ケ岳方面へは千畳敷カールをとおって乗越浄土へ向かうのですが、今日は木曽駒ケ岳へのルートを右に眺めながら、左へのルートです。
千畳敷カールは観光客も多いですが、極楽平へ登るルートは登山客しかいません。最初の30分で200mを駆け上がるルートです。
ロープウェイ駅がどんどん小さくなります。
チングルマは花が咲き終わった後の姿も可愛らしいです。もじゃもじゃのふっわふわ
太陽を背にして登るので、正面方向の青もきれい。
気が付いたら極楽平に到着。あっという間ですね。
右奥にうっすら見えるのは御嶽山。終始御嶽山がきれいに見えました。
こちらは空木岳への縦走コース。一度は行ってみたいな空木岳。でも今日はお預けです。
宝剣岳方面へ向かいます。
ほぼ平坦な道を10分ほど進むと現れる宝剣岳
余裕があったら帰りに宝剣岳も寄りたいなーと思いつつ、三の沢岳方面へ分岐を進みます。
三ノ沢岳は写真正面の山の少し奥にあります。一度下って登り返すコースです。
ハイマツの間を進むコースが続きます。タイツも履かずに半ズボンの人もいましたが、刺さって痛いだろうなー。肌を露出させた足ですすむのはつらい道だと思います。長ズボンかタイツ推奨。
空木岳も今はくっきり。下山時には雲が発生してきて空木岳はちょっと隠れてしまいました。夏に限りませんが、良い景色を見たいなら早い時間に行動するのが良いと思います。午後は何かと雲が出てきてしまいますね。
脚長おじさん
千畳敷駅から登る山は、樹林帯を歩くことが無いので大好きです。登山のだいご味といえば稜線歩き。簡単に稜線歩きが経験できるのがロープウェイ登山の良さなんじゃないでしょうか。
今月のランドネはロープウェイ登山の特集でしたね。買って読んでみたら近場のロープウェイはほぼ制覇していました(笑)
岩を超えなければいけない場所も数か所ありました。
噴火があったときは登山を始めていなかったんですが、すごくきれいな山容ですね。一度は行ってみたいな御嶽山。
山頂手前には遭難慰霊碑のケルンがあります。
三ノ沢岳山頂!
360°展望が開けていて気持ちいい山頂です。休憩しやすい岩場も多いですし、木曽駒ケ岳よりも良いんじゃない?って感じでした。百名山などには指定されていませんが、これは良い場所教えてもらったー!
調べてみたら日本の山を標高順に並べた日本百高山というものに指定されているようです。高さは常念岳の次、46番目です。
堂々とした御嶽山。まじかっこいい。では少し山頂からの写真を。
この日は本当に良い天気で、富士山はもちろん北アルプスまで一望でした。
下山時に宝剣岳に登ろうと思ったんですが、帰りのロープウェイもあるので断念しました。ロープウェイは帰りの時間を間違えると恐ろしく混雑します。ひどいとロープウェイ乗るのに2時間待ちになります。12時くらいに帰りのロープウェイに乗るようだとまだそこまでは混雑はないと思いますが、2~3時くらいの下山になる場合は要注意です。
宝剣岳で楽しそうにしている人を横目にしながら下山しました。
まとめ
本当に山好きの人しかこないような山なので、山頂でのおしゃべりもすごく面白かったです。僕はまだ登山2年目なので知らない山が多いんですが、この日も色々と面白い山を教えてもらいました。
今年中に行けると良いな~。
登山時はオリンパスのOM-D E-M5 MarkIIというミラーレスカメラを使っています。
OLYMPUS ミラーレス一眼 OM-D E-M5 MarkII 14-150mm IIレンズキットシルバー E-M5 MarkII 14-150mm IILK SL...
今までは12-40mm(35mm換算24-80mm)の標準ズームレンズ1本で登山時の写真を撮っていたんですが、やっぱり広角欲しいなーってことで今回の登山から広角レンズを持っていくようにしました。
OLYMPUS 超広角ズームレンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO マイクロフォーサーズ用 EZ-M0714PRO BLK
中望遠の画角が好きなので、おもちゃのような小さい単焦点レンズと2本のレンズで最近は登っています。
この組み合わせは登山にちょうどいいな。