山とカメラが趣味の僕が、日々の暮らしと趣味のことを綴ります

山岳気象の入門書、やさしい山のお天気教室を買いました。

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ランドネのブログを見ていたら昨日5月17日に「やさしい山のお天気教室」という本が発売されたとのこと。これは是非読みたい!と早速購入してみました。

URL:ランドネ|書籍「やさしい山のお天気教室」本日発売です!

著者は西穂山荘常務兼支配人であり、気象予報士の粟澤徹さん。フェイスブックの「やさしい山のお天気教室」、雑誌「ランドネ」の連載「ジョームのお天気教室」などを書かれている方ですね。

Facebookの「やさしい山のお天気教室」は僕もフィードを購入しておりまして、西穂高岳の写真とともに今の気象状況や天気に関する知識が流れてくるのを楽しみにしておりました。

 

URL:Facebook|やさしい山のお天気教室

目次

  • 天気の基礎知識
  • 季節の天気と天気図
  • 山のてんきと安全登山のための知識
  • 天気予報と地球の大気

高気圧・低気圧ってなに?という基本的なところから説明してくれますので、中学の時以来天気図・等圧線なんて見てないよーなんて方もすんなりと入りこめると思います。

僕も登山をはじめて2年目、そろそろ天気図の読み方も勉強したいなと思っていたんですが、本屋へ行くと堅苦しい書籍しかないので天気の勉強に二の足を踏んでいました。著者が自ら描かれているという可愛いイラストと、これも自ら撮られているというきれいな写真がふんだんに盛り込まれているので、肩ひじ張らずに読むことができます。

最初の1・2章については、天気の基礎知識と季節ごとの天気についての話です。山に登らない人でも昔の復習のような感覚で読めるんじゃないでしょうか。風景写真を趣味にしている写真好きな方にとっても天気に関する知識は必須ですね。第1・2章を読めば天気の基礎的な知識を仕入れることができ、天気に恵まれず良い写真が撮れなかったということも減るかもしれません。

第3章はまさに登山好きのための章です。「山の天気と安全登山のための知識」ということで、お肌の天敵紫外線についての話しから、集中豪雨や雷、冬山(雪崩など)のリスクについて知ることができます。

観天望気(かんてんぼうき)っていう言葉を知っていますか?

観天望気(かんてんぼうき)は、自然現象や生物の行動の様子などから天気の変化を予測すること。

例えば、「夕焼けの次の日は晴れ」や「ハチが低く飛ぶと雷雨」、「おぼろ雲(高層雲)は雨の前ぶれ」などのことですね。本書でもさらりと観天望気について記載されており、「山に笠雲がかかると雨や風」についてどのような理屈で笠雲がかかると雨や風になりやすいのかの説明がなされています。

第4章「天気予報と地球の大気」については、現在の気象予報の現状や、地球温暖化や大気汚染などの日常生活での天気にまつわる問題に触れています。エルニーニョやラニーニャはテレビを見ていて名前は聞いたことがあるものの、どういう現象?と問われるとなかなか答えられないんじゃないでしょうか。語源などの豆知識と合わせて可愛いイラストで解説がなされているので非常に覚えやすいと思います。

さらりと全体像を書いてみましたが、僕もさらっと流し読みをしただけでまだきちんと読んでいません。章の合い間に豆知識(美しい景色に出会える確率をグッと上げる方法)になるエピソードや写真がありますが、そこは熟読しました(笑)

本の帯に「楽しいからはじめる山岳気象の入門書」とあります。今まで「天気図の読み方」などの堅い本を読んでみたけど挫折してしまった。登山は趣味ではないけれど風景写真を撮るんが好きだ。などの方にもおススメです。

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