ここ1年以上悩んでいて結局購入には至っていないんですが、望遠レンズが欲しいんですよ。超望遠レンズと言われる300mm以上の焦点距離のレンズが欲しいんです。
子どももまだ園児ぐらいですと300mmで十分なシチュエーションが多いんですが、小学校も高学年になると長さが足りないなーと感じることが多くなってきます。子供が育つにつれて焦点距離も長くなる。これは子供撮りあるあるです。
いくつかは候補があるんですが、なんだかんだで現在ある機材で乗り切っています。でもふとした瞬間にやっぱり欲しくなるんですよね。今回はその僕の悩みをまとめてみました。同じく望遠レンズ購入に悩んでいる方の参考になれば幸いです。
あ、子ども撮り用のってタイトルに入れたんですが、なんか変な感じですよね。変な意味はないんですが語感が悪いなー。
現行の機材と被写体
購入する際の前提条件としての今の機材と被写体をまとめてみます。
機材
まずは現在ある機材を簡単にまとめたいと思います。ボディーは色々と持っているんですが、望遠レンズを付けたいなと思っているボディーは次の2つです。
- D800
- OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II
今使っている望遠レンズは次のものです。
- NIKON AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED
使用機材の詳細についてはこちら
https://yama10camera.com/profile/
少しボディーについておさらいしておきます。
この2つのボディーはメーカーも違えばセンサーサイズも違います。マウントも違うので同じレンズを2つのボディーで併用することはできません。
もちろんカメラ本体としての出来を考えればフルサイズ機のD800の方が色々な面で優れています。しかしながら、マイクロフォーサーズ機のE-M5 Mark IIにも利点があるので悩みどころが多いのです。
利点をまとめてみます。
フルサイズ機とマイクロフォーサーズ機では一般的にレンズのお値段が違います。フルサイズ機の方が断然高いです。センサーが大きいですし、神レンズと呼ばれる素晴らしいレンズも多いことから、完璧な絵を求めるなら高くてもフルサイズ機のレンズを充実させていった方が良いんでしょう。
しかし真面目に風景を撮るわけでもない自分にしたら完全にオーバースペックなんですよね。素晴らしい機材には憧れますが、値段も高いし機材は重い。買ったとしても重いから良いやと防湿庫の肥やしになる可能性を否定できないんですよね。
それならマイクロフォーサーズ機のE-M5 Mark IIで望遠レンズは使って行こうかなとも考えるのです。レンズは安いし、軽い。ニコンでそろえれば1.5kgぐらいしそうなレンズがその半分くらいの重さになったりします。
今使っているレンズ(70300と呼びます。ななじゅうさんびゃく)は、安いレンズだっていうこともあり解像感がイマイチだということと、長さが足りない。というところで不満を感じています。
被写体
基本的には子供を撮ることが多いです。家族でどこか行く際はちびまるこちゃんのたまちゃんのお父さんのように、だいたいカメラを持っていっています(ライカは持っていませんがっ)。
その他は、友達とぶらりと写真を撮り歩いたり、年に数回風景を撮りに行ったりというところでしょうか。広く浅くと結構なんでも撮っています。
長さが足りないと感じるのは、そのほとんどが子どもを撮るときです。娘がバレエを習っているんですが(踊る方です)、発表会があるとゲネプロで写真を撮る機会があります(基本本番は写真NGです)。暗い中でスポットライトが当たった被写体なので露出などが結構難しい撮影です。会場によっては300mmでも足りるんですが、大きな会場となると400mmとかそれ以上が欲しくなります。
写真はミニチュアで撮ったものなので望遠とはほぼ無関係
後小学校の色々な発表会でも遠くから撮影する機会は多いので、やっぱりもうちょっと長い距離の望遠レンズが欲しいんです。
悩んでいるレンズ
NIKON|AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR
望遠から超望遠までをカバーする、VR付き5倍望遠ズームレンズ
焦点距離80mmから400mmまでの広い望遠域をカバーする、5倍望遠ズームレンズです。高い光学性能を発揮するスーパーEDレンズのほか、ゴースト、フレアを低減するナノクリスタルコートを採用。VR機構(手ブレ補正効果4.0段※CIPA規格準拠)とあいまって超望遠撮影で鮮明な画像が得られます。また、クラス最高レベルのAF速度も実現しています。
このレンズの良さはニコンの誇るナノクリスタルが採用されていること。F値が一定ではなく可変なのは5倍という焦点距離の倍率を考えると仕方ないのかなと思います。
今欲しいと思って検討しているのが3本あるんですが、解像感などは一番良いです。
引用:ニコン|撮影サンプル
後、このレンズで最も良いなと思っている点は、ワイド端が80mmであることです。望遠レンズは子供の運動会でも使っているんですが、ワイド側が100mmや200mmのレンズだと、子供の位置によってはレンズ交換やカメラを2台持ちが必要となります。走ってくる子供を正面から撮ったりするんですが、80mmから使えるとこの1本だけで対応できます。
重さは三脚座無しで1480gです。canonの100-400mmというレンズも1.5kg程度なのでこのクラスのレンズとしてはそれなりの重さという感じでしょうか。
実はこのレンズは知り合いに借りて一度バレエの発表会撮影をしたことがあります。重たかったですが一脚を使ったのでそれほどつらいこともなく、更には写りもすごくきれいでした。AFも迷わず早かったですね。
価格的には最安値で24万円強です。ニコンのレンズは2016年3月1日から一斉値上げを行ったんですが、その影響で値上げ発表時、値上げ決行時に価格が上がっています。一番安いときと比べて3万円ぐらい違いますね。
希望小売価格は1万円しか上がっていないのに実売ベースだともっと値上がりしていますね。正直1万円くらいならいっか、と高を括っていたんですが結構厳しー。っていうかかなり厳しー。
AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR
高い光学性能とVR機構を搭載。気軽に超望遠撮影が楽しめるズームレンズ
開放F値5.6一定で望遠域から超望遠域までをカバーする超望遠ズームレンズ。EDレンズの採用で色収差を抑えた、高い光学性能をズーム全域で実現します。[NORMAL]モード撮影時、手ブレ補正効果4.5段※(CIPA規格準拠)のVR機構を搭載。動体撮影に適した[SPORT]モードも搭載しています。また、電磁絞り機構による高速連続撮影時のAEの安定性で、野鳥や飛行機などの決定的な瞬間の美しい描写が可能です。
このレンズの利点は何といってもその価格!このクラスのレンズで15万円しません。価格.comでの最安値は今確認したところ13万3千円です。さっきの80-400と比べたら10万円も安いですね。ほんと、やっすー。
しかも望遠側は500mmまであります。かなり遠くのものを引き寄せることができそうです。ナノクリスタルコートは採用されていませんが、この値段なら仕方ないんじゃないでしょうか。手振れ補正も80400よりも強力な4.5段です(80400は4段)。
しかし良いことばかりではありません。2つの不利な点があります。一つはワイド端が200mmからであること。もう一つは大きさ(重さ)です。
200mmからのスタートだと間違いなくレンズ交換が必要になります。それか2台持ちを選択するかですね。風景を撮るんでしたらレンズ交換も気になりません。めまぐるしく光景が変わることはあってもレンズ交換をしていたら間に合わない!ということはそこまでは直面しませんし、三脚を構えて撮る様な局面だと2台持っていることもそんなには苦になりません。
しかしながら子どもを撮るときは話が違います。シャッターチャンスは一瞬しかありませんし、あんまり目立ちたくもないので大きなカメラを2台も持って歩くのは結構勇気が入ります。っていうか僕には無理です。なるべくカメラ1台でレンズ交換をせずに撮影に挑みたいのです。それが200mmだと不可能になります。
もう一つの短所はその大きさと重さです。寸法は長さが267mmもあります。80400は203mmなので80400と比較してもかなり長いです。重さも三脚座なしで2090gです。2kg越えは正直ちょっとつらいです。三脚に据えるような撮影だと良いんでしょうが、手持ちで撮影するにはちょっと重たすぎますね。
価格についてはさっき書いた3月のレンズ一斉値上げの影響はあまりありません。
引用:ニコン|撮影サンプル
一流レンズの中には入らないでしょうが、十分な写りです。鉄道写真家の中井精也さんもCP+の際にこのレンズは買いだと太鼓判を押していました。確かにコスパ最強の望遠レンズだと思います。
LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm/F4.0-6.3 ASPH./POWER O.I.S. H-RS100400
名前が長いですね(笑)最後はマイクロフォーサーズ用のパナソニックによるレンズです。D800には付けられないので、オリンパスのE-M5 Mark IIに付けて使うことになります。
昔記事にも書いたことがあるレンズですね。
参考 マイクロフォーサーズ利用者に吉報!超望遠レンズが2本も発表されたよ!
センサーがマイクロフォーサーズなので35mm換算の焦点距離は2倍して200-800mmとなります。
このレンズの利点としてはまずは望遠端が800mmもあるということ!正直800mmは未体験ゾーンなので一度は使ってみたいレンズです。
ワイド端が200mmからなので、200-500mmのレンズに書いた短所がすっぽり当てはまりますが、800mmという超望遠はその短所を吹き飛ばしてくれそうな気さえします。本物の鳥屋さんはもっとバズーカ―のようなレンズを使っているんですが、ゆる鳥屋さんくらいにはちょうど良いレンズかもしれません。
もう一つの利点はその小ささ、そして軽さです。重さは985g。このクラスのレンズで1kgを切ってくるのはマイクロフォーサーズ用レンズだからこそでしょう。フルサイズ対応のレンズは必然的にレンズが大きく、重くなります。
全長も172mmと先の2本のレンズに比べて断然に短いです。フィルター径も72mmと小さいですね。
手振れ補正機構も新しく開発されより強力と言われている「POWER O.I.S.」が採用されています。
価格は18万円程度。2本のレンズの中間ぐらいでしょうか。ただ品薄で入荷がかなり遅れるようです。
まとめ
レンズ購入は悩んでいる際が楽しいもの。悩み続けているうちになんだかんだで70300を使い続けて1年くらい経ってしまいました。必ず必要!っていう訳ではないので機会を逃すと時間がすぐに経ってしまいますね。
上にあげた3本とも特色がかなり違うのでいかんせん決定打に欠けます。運動会シーズンやバレエ発表会シーズン前には決定したいんですが、また70300で挑んでいそうな自分が容易に想像できます(笑)70300は70300で値段のわりに良いレンズですしね。一眼レフ初心者の方の一本目の望遠レンズには最適なレンズだと思います。
ブログにまとめたらレンズが決まるかな?とも思ってたんですが、余計に悩むわあ。