一眼レフをはじめて買ったとき、すごく戸惑ったのがレンズの呼び方でした。
SIGMAの有名なレンズに「30mm F1.4 DC HMS」というレンズがありますね。ダカフェ日記でおなじみの森さんが良く使っていたこともありまして、通称ダカフェレンズなんて言ったりもします。
カメラ友達と話すときにこのレンズをなんて呼べば良いのか迷ってしまうわけです。
ズームレンズも迷いますね。望遠レンズとして名高い「AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II」又は「CANON EF70-200mm F2.8L USM」というレンズ。
これなんかも名前が長いんですが、どのように呼んで良いのか分からないんです。「えーえふえすにっこーるのななじゅうにひゃく、えふにいてんはちのいーでぃーぶいあーるつー」なんて呼んでたら長すぎますもんね。
人によっては違った呼び方をされることもありますが、ここでは一般的と考えられる呼び方を勉強していきたいと思います。
レンズの名前の呼び方(基本編)
単焦点レンズ
単焦点レンズは焦点距離とF値をそのまま読むのが一般的です。
先の例、「30mm F1.4 DC HMS」は「さんまるいちよん」です。
メーカーを付ければ「しぐまのさんまるいちよん」という感じです。”.”は読まないのが一般的なので、「いってんよん」とは発音しません。
同じように読めば「AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G」は「はちごーいちよん」です。簡単ですね。
では次のはどうでしょうか。いきなりクイーズです。
レンズの呼び方クイズ3問
- 問題A「SAMYANG 14mm F2.8 ED AS IF UMC」
- 問題B「CANON EF85mm F1.2L II USM」
- 問題C「CANON EF50mm F1.8 STM」
問題にするほどでもないくらいに簡単ですね。
回答A「さむやんのいちよんにはち」又は「さむやんのじゅーよんみり」でも通じます。
回答B「はちごーいちにー」又はF値が1.2というとてつもない明るさとその変態さから「変態レンズ」と呼ばれたりもします。
回答C「ごーまるいちはち」これは、一万円半ばで購入できるという特性から「撒き餌レンズ」なんて呼ばれ方もします。
「300mm」と長い距離の望遠レンズになってくると、「さんまるまる」言わずに「さん」だけで省略される場合もあります。
「AF-S NIKKOR 300mm f/2.8G ED VR II」は「さんにっぱ」
「Canon EF 200mm f/2L IS USM」は「にーにー」です。
応用ですね。
ズームレンズ
ズームレンズは省略しても長くなるので、略し方ももうちょっと複雑になります。
大三元レンズの一つ「CANON EF24-70mm F2.8L II USM」は「にーよんななじゅうのにっぱちどおし」と呼びます。
「70mm」は先ほどでは「ななまる」って読んでいましたが、この場合は「ななじゅう」と発音するのが一般的です。
僕も理由は分かりませんが、不思議ですね。ズームレンズの場合は、焦点距離によってF値が動くのが多いです。
ですので、「にっぱち」だけではなく、2.8で変わりませんよ。という意味を込めて「にっぱちどおし」と読んであげてください。
ではまたまた復習を兼ねてクイズです。
レンズの呼び方クイズ3問
- 問題A「AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II」
- 問題B「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」
- 問題C「CANON EF24-105mm F4L IS USM」
いずれも有名なレンズです。
回答A「じゅうはちごじゅーご」F値が変動するものはあまり読まれないのが一般的です。
F値が変動するレンズは一般的に安いレンズが多いので、そこまでF値にこだわりがないっていうことなんでしょうか。キットレンズとしてボディーに附属のレンズとしてよく売られているとう特性を反映して「じゅうはちごじゅーごのキットレンズ」なんて呼ばれ方もします。
回答B「じゅーによんじゅうのにっぱちどおし」ですね。これはそのまんまです。
回答C「にじゅよんひゃくごのよんとおし」です。このレンズはCANONの高級機(フルサイズ機)のキットレンズとしてよく附属するレンズですね。
レンズの名前の呼び方(応用編)
応用編ということではないのですが、レンズの中には変わった呼ばれ方をするレンズもたくさんあります。
先の「撒き餌レンズ」もそうですね。レンズ沼に引きずり込むための撒き餌としての役割を果たすレンズという意味からそう言われます。
撒き餌レンズ
CANONでいえば撒き餌レンズとして有名なのが「CANON EF50mm F1.8 STM」です。
フルサイズカメラで使えるのに2万円を切る驚異的なレンズです。
大三元
F値が2.8のズームレンズは高級レンズの部類に入りますが、その高級レンズの「広角ズームレンズ」「標準ズームレンズ」「望遠ズームレンズ」の3つのことを麻雀用語に例えて大三元と呼びます。
NIKONでいえば
NIKONの大三元レンズ
- AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED
- AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR
- AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II
の3つですね。僕も大三元の一つ標準ズームレンズだけは持っていたんですが、先日新型のVR(手振れ補正)が付いたものが発売されてしまったので、大三元レンズは一つも所有していないこととなってしまいました…
参考までにCANONでいえば
CANONの大三元レンズ
- EF16-35mm F2.8L II USM
- EF24-70mm F2.8L II USM
- EF70-200mm F2.8L IS II USM
です。いずれも10万越えのレンズなので大三元をそろえてる人はお金持ちということです。
小三元
同じく麻雀用語から小三元というのもあります。先の大三元がF値2.8だったのに対して、同じ焦点距離のF値4のレンズを三本を「小三元」と呼びます。
NIKONの小三元レンズ
- AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR
- AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR
- AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR
ですね。長くなるのでCANONは省略しちゃいます。
あさが来た風に言うところの「堪忍な(ハート)」です。
白砲
CANONの望遠・眺望円レンズは鏡筒(胴体みたいなところです)が白くなっていることを指して、「白砲」と呼ばれます。憧れの「白砲」ですね。
白い色は炎天下や急激な温度上昇に強いので、プロ用のレンズとして白い鏡筒が選ばれているみたいです。
因みに、NIKONの「70-200mm」レンズにもライトグレーという色がありますが、あまり見かけませんね。僕も持っている人は一人しか知りません。
赤レンズ(赤帯)
これもCANONのレンズの呼び名ですが、Lレンズ(Luxury)と呼ばれる超高性能レンズのことを指します。
このLレンズは鏡筒に赤いラインが入っていることに由来します。運動会で白砲や赤レンズを見かけたら、くそっ!!と嫉妬してしまいます。
ナノクリ
これは特殊な呼び方でもなんでもないんですが、NIKONの「ナノクリスタルコート」というコーティングがされているレンズのことを「ナノクリ」と呼びます。そのまんまですね。このレンズは鏡筒に「N」の文字が金色に輝いています。
因みにナノクリスタルコートがなされていると、フレアやゴーストに強いほか、解像感も高いようです。
タムキュー
有名なレンズだと、略称が付けられます。タムキューなんかがいい例ですね。
TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO 1:1
のことは愛着を込めてタムキューと呼びましょう。タムロンの90mmだからタムキューです。伝説の名玉として知られているマクロレンズです。
レンズの呼び方のまとめ
カメラ初心者同士で話すとき、このような豆知識をしっておくだけでもかなりの知ったかぶりができます。
「さんごーいちよん欲しいなー」なんて呟くと、何となくそれっぽいですもんね。色んな豆知識を覚えて快適なフォトライフをお過ごしください!