最近軽アイゼンを購入しました。
チェーンスパイクは持っていたんですが、そもそも軽アイゼンとどう使い分けるの?っていうのがよく分からなかったのでまとめてみました。
1.軽アイゼンとは?チェーンスパイクとは?
1-1.軽アイゼンとは何か
軽アイゼンはアイゼンの爪が少ないものを指しますが、そもそもアイゼンとは何かっていうここからですね。
アイゼンは、氷や氷化した雪の上を歩く際に滑り止めとして靴底に装着する、金属製の爪が付いた登山用具である。(引用:wikipedia)
アイゼンには爪の数が4本から12本のまで様々な製品がありますが、その中でも6本程度までのものを軽アイゼン(light crampon)と呼びます。アイゼンまでは必要ない低山の冬山に登るときによく使われますね。
1-2.チェーンスパイクとは何か
チェーンスパイクはチェーンアイゼンとも言われるとおり、アイゼンの一種です。合成ゴムなどの伸縮性の高い素材で靴底に鋼鉄のチェーンを網状に張ったものです。アイゼンほどの鋭い爪はありませんが、小さい爪が何個も付いています。
2.それぞれの長所・短所
軽アイゼンの長所はそのままチェーンスパイクの短所となります。逆もまた然りです。
2-1.着脱の容易さ
チェーンアイゼンは着脱が簡単です。ゴムの部分が伸縮するので、伸ばして靴の上から履くような感じで装着できます。軽アイゼンはバンド式で着脱しますが、チェーンアイゼンよりやや時間がかかります。
2-2.持ち運びの容易さ
モンベルのチェーンスパイクと6本爪の軽アイゼン(スノースパイク)で比べて見ます。かっこ内はスタッフバッグを含んだ価格です。
チェーンスパイク | 385g (410g) |
軽アイゼン | 490g (540g) |
100g程度チェーンスパイクの方が軽いようです。スタッフバッグに入れた状態ではチェーンスパイクの方が小さくまとまっており、重量・容量ともにチェーンスパイクの方が小さく、持ち運びが容易といえるでしょう。
2-3.どのようなときに使えるか
ここが一番大事ですね。
チェーンスパイクは爪が短いため、大雪では効力が発揮できません。反面、凍結した沢や岩が凍っている状態では爪が長いアイゼンよりも使いやすいでしょう。また、軽アイゼンと違い足裏の全面に爪があるので、雪上を歩く際はこちらの方が歩きやすいです。爪に雪が付きづらいのも良いですね。
比較的なだらかな場所はチェーンスパイクの方が便利かも知れませんが、傾斜のある登山では軽アイゼンの方が有利です。軽アイゼンはゴムなので傾斜がきつい場所ではどうしても引っ張られてしまいます。引っ張られるとブレてしまうので、身体が不安定になってしまいます。軽アイゼンほど靴にきちんと密着していないんですよね。またゴムは劣化により切れてしまうことが怖いです。
実際にチェーンスパイクを履いて登った山はこちら
参考 残雪残る北アルプスの燕岳(つばくろだけ)へ日帰り登山をしてきた。(山行編)前編
3.まとめ
端的に言ってしまうと平地ではチェーンスパイク、傾斜のある山ならば軽アイゼン。っていうのが一番単純な使い分けだと思います。平地でも積雪が多ければスノーシューという第三のアイテムを使う可能性も多いですし、ケースバイケースで使い分ける必要がありますね。
モンベルのサイトでもチェーンスパイクは”冬の低山や設計歩行”、スノースパイク(軽アイゼン)は”雪山の軽登山や夏山の雪渓歩行”と書いてありました。微妙な差ですが、雪山ハイクのような登山ではチェーンスパイクが使えますが、山を登るという意味では軽アイゼンの方が良さそうです。
おすすめ
ギアはモンベルのものを買っておくとやっぱり安心です。山に登っていてもよく見かけますし、たくさんの登山者に愛されています。没個性という側面はあるものの、冬山では何よりも安全が第一優先。間違いないギアをそろえたいものです。
4本爪は使う局面が少ないかもしれません。おすすめは6本爪
25.5cm~28.5cmまでの脚のサイズならMで大丈夫です。
もうちょっと安いものを!とお考えのあなたに。praise (プレイズ)のスノースパイクは8本爪と18本爪がありますが比較的お求めやすいです。
アイゼンとわかん。スノーシューの比較もしています
参考 アイゼンとスノーシュー、ワカンはどう使い分けるの?について考えてみた。
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