レンズの整理をしていたら、NIKON用のFマウントレンズが9本あったんですよね。9って聞いて何を思い出すの?って聞いたら断然野球のオーダーじゃないですか。
レンズにも個性があるんですよね。あ、こいつは長距離バッターだなとか。このこは何でも器用にこなすなーとか。全然しょーもないのに当たるとでかいなーっていうレンズもあります。
所有レンズは下の一覧のとおり
NIKON AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
NIKON AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED
NIKON AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
NIKON Ai AF Nikkor 85mm f/1.4D IF
COSINA Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZF
SIGMA 20mm F1.8 EX DG ASPHERICAL RF
SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM
SIGMA 35mm F1.4 DG HSM
SAMYANG 14mm F2.8 IF ED UMC Aspherical
野球でいうと僕はゆるーい巨人ファンです。乗っている車もTOYOTA車ですし、THE日本人ですね。NIKON、TOYOTA、巨人。長いものに巻かれまくっているような生き方をしています。野球のオーダーだけだとピンとこない部分もあるので、巨人軍のオーダーに沿ってレンズで打順を組んでみたいと思いますよー。
1994年10月8日の巨人のオーダー
1番:センター、コトー
あー、いたなーぐらいの選手、ヘンリー・コトー。「コトー」で検索するとDr.コトーがヒットするくらいの印象の弱さです。スキンヘッドに口髭。この日先発の今中慎二との相性がよく1番として起用されていました。目立った数字を残すことなく1年で退団となりましたが、独特の打法と先が読めない意外性で相手チームから恐れられました。そんな意外性番長コトーを任せられたのはこのレンズ!
SAMYANG 14mm F2.8 IF ED UMC Aspherical
正直そんなイメージのレンズないわ。ってことで外国製ってことだけでのエントリー。1番からこんな感じで後の8人は大丈夫か?と心配です。サムヤンはMFレンズでピントの山もよく分からないような謎のレンズですが、使用用途は明確で、ここぞ!というときの星撮りや超広角を活かしたいときには選ばれるレンズです。ほらほら、今中相手とうい大事な一戦で1番バッターを任せられる辺りが、まさにサムヤン!
2番:ショート、川相昌弘
Mr.バント職人の川相昌弘です。通算犠打533という世界記録を持ち、ゴールデングラブ賞を6回も受賞している巨人が誇る名選手です。さて、こんな唯一無二の選手をイメージさせるレンズはこちら!
NIKON AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
60mmという中途半端な距離のマイクロレンズ(NIKONではマクロレンズのことをマイクロレンズと表現します)。AFも爆速、解像度もきれっきれのレンズと評判の60ミリマクロです。60mmってスナップで使うには中途半端だし、マクロレンズとして使うには正直もうちょっと長いレンズの方が良いなーって思うところはありますが、他には代理の利かない名レンズ(銘玉)です。
3番:ライト、松井秀喜
説明の必要がない名選手、後の大リーガーの松井秀喜。愛称のゴジラも有名ですね。グラッデンがやってくるまではレフトを守っていたもののグラッデンにレフトを奪われライトにコンバートを余儀なくされた1994年の松井です。まだまだ入団2年目の若い頃ですね。後の名選手松井秀喜はこちら。
SIGMA 35mm F1.4 DG HSM
SIGMAが誇るArtラインから、その先陣を切って発表されたのが35mmでした。抜群の安定感、何をさせても安心感のある35mmです。D800に何か一つレンズをつけて遊びに行くときはほぼこのレンズが選ばれます。1994年の松井秀樹は打率.294、本塁打20本の活躍でした。試合も全試合フル出場。まさに松井秀喜イコール35mmじゃないでしょうか。
4番:ファースト、落合博満
昭和の天才打者落合です。両リーグで本塁打王、打点王を獲得するなど、輝かしい戦歴を誇ります。当然のように野球殿堂入りもしています。ロッテ、中日と渡り歩いた後に1994年次の移籍先として選んだのが巨人でした。三冠王にも史上最多の3回輝いていますし、説明いらずの名選手です。こんな名選手にあたるレンズは!?
NIKON AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
THE銘レンズ、NIKONの誇る大三元のもっとも重要とも考えられる標準域を任せられている24-70mm(にーよんななじゅう)のレンズです。こちらも説明入らずのレンズですね。2015年10月に新型が発売されたものの、大三元といえばフィルターサイズ77mmでしょーう。という偏見のある僕としては永遠の4番打者がこのレンズだったりします。
ま、単に新型を買えないひがみですけどね。
5番:サード、原辰徳
平成の若大将、2015年までは巨人軍の監督、2016年からは高橋由伸に監督を譲り読売ジャイアンツ球団特別顧問に就任しています。1995年に現役を退いているので1994年は選手生活としては晩年を過ごしている時期です。でも打率は.290を残してまだまだやれるぞ、といったところを見せ付けた年だったんでしょうか。そんな原辰徳はこちら
NIKON AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED
我がNIKON軍の中で唯一の望遠レンズ70-300がエントリー。古臭さも感じてきたのにそろそろメンバーチェンジかと思いつつ、なんだかんだで使い続けている70-300mm(ななじゅうさんびゃく)です。出場機会も減少中で、「ま、85ミリで代用すればいっか」なんて思われちゃうあたりも、1994年は67試合出場の原辰徳を感じさせます。
6番:レフト、グラッデン
この年(1994年)に入団し、15本のホームランを放つものの1年で自由契約となってしまた俊足巧打の1番打者。荒くれ者としてのイメージも強く1年間で2度の退場処分を受けています。この日は1番をコトーに譲り、6番で出場です。
COSINA Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZF
憧れのZEISS(ツァイス)のレンズです。ドイツから鳴物入りでやってきた助っ人選手。ですが、旧型ということでややロートル感が拭えません。MF(マニュアルフォーカス)のレンズっていうことで短気というか、融通が利かないところもまさにグラッデン。
7番:セカンド、元木大介
1989年のドラフト会議で、福岡ダイエーホークスからの1位指名を受けるものの、巨人愛が強すぎてハワイ留学。翌年無事に巨人から1位指名され無事に入団した元木大介です。タイトルは獲得していないものの、もちまえのタレント性でテレビでおちゃらけている姿が印象的な選手でした。この日先発の槙原とは兄弟杯を交わした仲として有名です。
SIGMA 20mm F1.8 EX DG ASPHERICAL RF
曲者感が強いこのレンズ。オートフォーカスの利く超広角レンズで使えるんだか使えないんだかなかなか評価が難しいレンズです。でも寄れる広角という唯一無二の特徴を有しているレンズでもあります。ラーメン屋を開くものの2014年に閉店しちゃったりと順風満帆とは言い難いものの、代えがたい存在の元木大介を彷彿とさせるレンズではないでしょうか。
8番:キャッチャー、村田真一
地味な存在だと思っていたんですが、捕手として5度の優勝を経験、捕手としての出場試合数は1087試合と球団歴代4位と輝かしい経歴をもっています。2015年には総合コーチ、2016年にはヘッドコーチを務めるなど、今現在も巨人軍の中枢にいる人物です。そんな村田真一レンズはこれだ!
SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM
ARTラインから新型のきれっきれ50ミリレンズが発売されていますが、このレンズは旧型になります。ピントが甘い、解像度もいまいちぽやっぽやと、地味な存在ではありますが、50ミリという使いやすい焦点距離のオートフォーカスレンズということで、未だに我がレンズ軍の中で中枢にいるレンズであります。
9番:ピッチャー、槙原寛己
齋藤雅樹、桑田真澄とともに1990年代の巨人を支えた先発三本柱の一人です。今は野球解説者としても有名ですね。史上15人目の完全試合達成者としても有名です。パワプロ的には早いストレートとスライダーとフォークが使いやすい選手でした。ただ送りバントやフィールディングが非常に苦手で、投げることに特化した選手でした。そんな三本柱の一つを担うレンズはこちら!
NIKON Ai AF Nikkor 85mm f/1.4D IF
中望遠では代えの存在しない85mm。最短撮影距離が1メートルとなかなか不器用なところも槙原寛己です。出場機会も多く大活躍かと思いきや、勝負弱い槙原の特性を知ってか知らないでか、当たり外れの多いレンズでもあったりします。最新のGレンズでも85mmは発表されているんですが、絞りリングの付いたこの型が大好きだったりします。不器用だけど愛されるそんなレンズです。
まとめ
レンズみないな工業製品でも長年使っていると愛着が沸いて個性が出てきます。そんな個性を巨人軍のオーダーで表現してみました。ちなみにこの日のオーダーはあの名試合、「じゅってんはち」の巨人軍のスタメンオーダーです。
え?「じゅってんはち」知らないって?
そんなゆとりはググレカス!ってなもんですよ。
10.8決戦(じゅってんはちけっせん)は、1994年10月8日に日本の愛知県名古屋市中川区のナゴヤ球場で行われた、日本プロ野球セントラル・リーグ(以下「セ・リーグ」)の中日ドラゴンズ(以下、「中日」)対読売ジャイアンツ(以下、「巨人」)第26回戦を指す通称である。
日本プロ野球史上初めて、リーグ戦(公式戦・レギュラーシーズン)の勝率が同率首位で並んだチーム同士が、最終戦で直接対戦する優勝決定戦となり、巨人が勝利しリーグ優勝を果たした。後述するとおり、日本社会の広い範囲から注目された事象である。
当時は名古屋市内の高校に通っていたので、友達も見に行ったりしてたなー。僕は父親と自宅でわいわい観賞していました。兄は中日ファン、僕と父親は巨人ファンだったので、ギスギスしながら見ていた思い出があります。
では、最後に我がNIKON軍のスタメンオーダーを再掲載しておきますので、うぐいす嬢の美声を想像してご唱和ください。
1番:センター、SAMYANG 14mm F2.8 IF ED UMC Aspherical(サムヤンの14ミリ)
2番:ショート、NIKON AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED(60ミリマクロ)
3番:ライト、SIGMA 35mm F1.4 DG HSM(シグマの35ミリ)
4番:ファースト、NIKON AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED(にーよんななんじゅう)
5番:サード、NIKON AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED(ななじゅうさんびゃく)
6番:レフト、COSINA Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZF(ツァイスの50ミリ)
7番:セカンド、SIGMA 20mm F1.8 EX DG ASPHERICAL RF(シグマの20ミリ)
8番:キャッチャー、SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM(シグマの50ミリ)
9番:ピッチャー、NIKON Ai AF Nikkor 85mm f/1.4D IF(はちごーいちよん)