阿寺渓谷でエメラルドグリーンの川に癒された後は名勝寝覚めの床に行ってきました。
阿寺渓谷(あてらけいこく)でエメラルドグリーンに輝く川を見ながらハイキング。
寝覚めの床は寝覚山臨川寺という寺院の境内をとおって行くことが出来ます。うちの次女も最近は寺社は御朱印に興味を持ち始めたので、ちょうど良いではないか。ということでとりあえず、寺院を参拝します。
臨川寺は木曽七福神の1人でもあります。僕は七福神満願にはあまり興味がないので7つを回ることは無いかな?と思いますが、いつか回りたくなるかも分からないので簡単にまとめておきたいと思います。
今、さらりと「七福神の1人」と書きましたが、正確には1人ではなく1柱ですね。七福神は神様なので、神様の数え方は柱(はしら)です。豆知識でした。ブログを書くにあたっては、気にせず1人と書いたり1柱とも書いていますが、気にせず流して読んでくださいませ。
木曽七福神の寺院
七福神なのでもちとん7つの寺社がセットです。それぞれの寺院でそれぞれに七福神が一人ずつ祀られており、各々の御朱印をいただくことができます。
木曽七福神は木曽谷の中央を走る国道19号を中心にして位置しているので、最北の大宝寺か最南の光徳寺からまわると一日でも参拝できるかと思います。
- 寿老人|大宝寺(塩尻市奈良井423)
- 毘沙門天|徳音寺(木曽町日義宮ノ越)
- 吉祥天|興禅寺(木曽町福島5659)
- 弁財天|臨川寺(上松町寝覚1704)
- 布袋尊|定勝寺(大桑村須原81)
- 大黒天|妙覚寺(大桑村野尻1973)
- 恵比寿|光徳寺(南木曽町妻籠605)
僕が今回参拝してきたのは4番の臨川寺。七福神の中での紅一点、弁財天(弁才天)さまが祀られている寺院です。
寝覚山臨川寺に参拝
では、臨川寺に参拝してみましょう。
臨川寺・寝覚の床の駐車場
寺院の隣に500円の駐車場がありました。
臨川寺・寝覚の床の場所
臨川寺の住所は長野県木曽郡上松町上松1704。国道19号沿いにあります。臨川寺は寝覚の床の入り口になっていることもあるので、寝覚の床を目指して行けば迷わないと思います。19号を走っていれば、「寝覚の床」の看板はでっかでかと登場します。
参拝
参拝料は200円。田舎で参拝料を取れる寺院も少ないですが、寝覚の床があるので参拝料をとっても参拝者(観光客)が来るんでしょうね。どういう料金設定になっているかは忘れましたが、小学生は無料でした。中学生からは有料だったような…
木曽七福神、弁財尊天霊場です。
寝覚山臨川寺。名前のとおり木曽川を目の前にしたお寺です。
名勝「寝覚めの床」の名前って、何で「目覚めの床」じゃなくて、「寝覚めの床」なんだろう?って思いませんでした?
臨川寺の山号にも「寝覚山」となっていますが、寝覚は地名だったんですね。下の額でも「信濃国木曽筑摩郡ねさめ村」となっています。
禅寺とありますが、臨済宗の妙心寺派の寺院です。
明治天皇寝覚御小休所の石碑がありました。明治天皇もここからの寝覚の床の景色を見られたんでしょうか?
上の写真の奥にうっすらと見えるのが宝物館。この宝物館には浦島太郎が使ったと言われる釣り竿が展示されています。ま、子供が早く違うところへ行きたがったため、僕は見れませんでしたが…
浦島太郎伝説
臨川寺や寝覚の床には浦島太郎伝説があります。というのも、浦島太郎が竜宮城から帰ってきた晩年を、この上松町で過ごしたと言われています。
竜宮城から帰ってきた浦島太郎は、まわりの風景が変わり、知人もいなくなってしまったために旅に出ます。旅の途中で木曽川のこの場所の風景に魅了され、この場所が気に入ります。竜宮城の美しい景色を思い出したんでしょうね。
そして乙姫にもらった玉手箱をこの地で開けます。
この後は物語のとおり、白煙がでて浦島太郎は白髪のおじいさんになってしまうんですが、今までの楽しかった夢のような世界から現実に戻ってきたという意味を込めて「寝覚め」と呼ばれているようです。
そのため、寝覚めの床を臨むことが出来る、臨川寺でも寺宝として浦島太郎の釣り竿などを祀っているようです。
ま、僕は見れませんでしたが。さて、参拝を続けましょう。
鳥居の脇には三徳稲荷大明神の幟がありました。
進んでいくと、小さなお堂。まわりには狐がたくさん。
稲荷神社なので狐がたくさん。狛犬も狐でした。なんか小さくて可愛いのう。
弁天堂
隣には弁天堂がありました。
前に進むと弁財天の御朱印が無造作に置かれています。木曽七福神巡りの御朱印は色紙だったような。木曽七福神巡りをしている場合は寺務所でいただくことになるんでしょうか。
弁天堂のとなりには浦島太郎由来の亀の像もありました。写真撮り忘れちゃったけどね。境内は浦島太郎に由来する場所がたくさんあり、浦島太郎姿見の池もありました。
臨川寺の御朱印
臨川寺の御朱印は2種類。木曽七福神の御朱印と浦島堂の御朱印です。
弁財天の御朱印は弁天堂前の御朱印をいただいてきたので、無料(参拝料だけ)でしたが、浦島堂の御朱印は寺務所で200円でいただきました。
まとめ
浦島堂が記事の中に出てきていませんが、浦島堂は寝覚めの床の岩の上にあるので、別記事にて紹介したいと思います。
寝覚の床は境内から行くことができます。かなりの傾斜を下ることになりますし、寝覚の床も岩の上を歩くので、歩きやすい靴じゃないと危険です。
木曽七福神巡り(弁財天)で参拝しました。到着が4時半だったので、そろそろ閉めるという宝物殿は見学が終わるまで、開けいておいていただきました。自分で電気をつけて、見学するゆる~い宝物殿で、浦島太郎の釣り竿のほか、江戸時代の籠や、古い道具類展示がありました。
境内から寝覚の床までは高低差があり、雨で足元が危ないので、上から眺めるだけにしておきました。
弁才天堂は上松町で最も古い建造物で1712年に建立されたもので、オレンジ色の大きなカボチャが奉納されていました。数量限定の日付入りのお札の領布がありました。ご本尊の御朱印は、寝覚の床にある浦島堂の御朱印でした。
境内は川沿いの崖の上にあり、真下をJRの線路があり、特急が通過していきます。この日は雨が降っていたため川は水量を増した濁流で轟々と音をたてていました。
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