今年は前厄ということで、厄払いに行ってきました。去年まではこういった年の行事ごとに無頓着だったので、厄払いとか興味ないわーという感じだったんです。寺社仏閣巡りをするようになってから、昔からの行事ごとにも興味を持ち始めて、すすんで行うようになりました。
厄払いは、前厄・本厄・後厄と3つありますが、本厄の年だけ厄払いを行う人が多いようですね。厄払いをいつするかについては、決まった答えはなく、お寺でやるか神社でやるかもどちらが良いっていうものでもないようです。
うちの妻なんかは3年のうちのどっかでやれば良いんじゃない?という考えの持ち主で、前厄の年に一度だけ厄払いをしていました。僕はせっかくなので、3年間毎年厄払いをしようかなと思っています。
厄払いをどこでしようかな?と悩んで、厄年を終えた知り合いに聞いてみると、名前がよく出てくるのが牛伏寺。牛が伏せると書いて”ごふくじ”と読みます。そういえば、嫁さんも牛伏寺で厄払いをしたって言っていましたし(仕事だったため付いて行っていない)、僕も同じところで厄払いしてもらおう!ということで牛伏寺まで行ってきました。
長野県随一の厄除観音、牛伏寺で厄払い
毎年1月の成人の日とその前日は厄除縁日大祭が牛伏寺で行われます。妻は厄除縁日大祭のときに厄払いをしてもらったそうですが、かなりの混雑だったようで、駐車場もお寺から離れたところにしか止められず、30分程度歩いたようです。そもそもその駐車場にたどり着くまでにも車が全く動かず、3時間近い渋滞に巻き込まれたとのこと。歩きも30分程度ですが、坂道なので子どもが疲れてしまったようです。
出店がたくさん出て楽しそうだとは思ったんですが、ちょっと日をずらして1月末の土日に行ってきました。
牛伏寺の場所
牛伏寺は鉢伏山の麓、松本カントリークラブ近くの山の中腹にあります。
駐車場からお寺までは歩きますので、1月などの寒い時期には、それなりの温かい恰好をしていかないと凍えます。
三女は上着を着て行ったのにも関わらず、寒い寒いと言い始め、結果僕のダウンを奪っていきました…。僕は登山用のフリース着て行ったから寒くなかったけどねー。
階段を上るど山門があります。御祈祷が行われるのは観音堂。まずは祈祷の受付をしなければということで、観音堂の隣にある祈祷受付所を目指します。
山門の額には金峯山牛伏寺と書かれていました。牛伏寺の山号は「金峯山」なんですね。金峯山といえば、百名山の一つに金峰山があります。峯と峰は異字体なので意味は同じですね。
百名山の金峰山の読み方を調べると、山梨県側では「きんぷさん」、長野県側では「きんぽうさん」と書かれています。長野・山梨以外の県の人はどうなんだろう?と思いますが、僕の周りの長野・山梨のほかの人は「きんぷさん」が優勢。そもそもなんで、県によって呼び方が違うんだろう?って思っていたんですが、牛伏寺の山号「金峯山」の読み方も、百名山とおなじ「きんぽうさん」。真偽のほどは分かりませんが、牛伏寺の影響で長野県の人は「きんぽうさん」って読んでいるのかな?
山門をくぐり本坊を抜けると如意輪堂
如意輪堂の中には、如意輪観音の坐像が祀られていました。鎌倉前記の作なのでかなり古い仏像ですね。牛伏寺にはその他、平安時代の作の国重要文化財の仏像も多数あり、これは長野県随一です。
多くの仏像は奥殿(収蔵庫)に安置されているようですね。色んなブログを調べてみると、お願いすれば見仏もさせてもらえる?ようですが、あまり仏像に興味のない家族と一緒に来ているので、見仏は別の機会にでも。
参考:牛伏寺の仏像一覧
牛伏寺の由来
牛伏寺は歴史がとても古く、聖徳太子の時代にまで遡ります。
牛伏寺縁起物語
寺伝によると、天平勝宝七年(756年)唐の玄宗皇帝が善光寺へ大般若経六百巻を納経の途中、経巻を積んだ赤・黒二頭の牛が、この地で同時に斃れ、その使者たちが本尊十一面観世音菩薩の霊力を知り、その経巻を当山に納め、二頭の霊を祀って帰京しました。(牛伏寺HPより)
古来より牛伏厄除観音と称し、厄除霊場として県内外に知られるようになったとのことであり、当日は岐阜県や神奈川県など他県からも多数の人が来られていたようですし、中国の方も一組御祈祷をされていました。
その由緒ある牛を過ぎるとこれまた立派な仁王門
門に祀られている仁王像は目がぎょろりとしてどことなく異国情緒を感じさせる仏でした。
仁王門をくぐるとすぐに御祈祷が行われる観音堂。そして祈祷受付所です。
牛伏寺の祈祷料
牛伏寺では祈祷は毎日行われているとのことであり、一日4回の祈祷があります。牛伏寺の祈祷料は下の表のとおり
家族もみんなで祈祷してもらえば、護摩札に名前を書いていただけます。でも結構な金額になってしまいますね。我が家はせっかくなので、行った4人(長女は不在)で祈祷をしてもらいました。
題意は何をお願いするかを書く項目ですが、当然厄除ですね。後3つをどうしよう?家内安全と交通安全、特にそのほかはお願いすることもないなーと思い、とりあえず、心願成就にしました。心願成就は願っているものが叶うっていう、ある意味オールマイティーなお願いですね。
御祈祷は厄除縁日大祭でなくとも毎日行われており、一日4回。午前10時を目指して、30分ほど前に到着しましたが、かなりの混雑でした。
さすが信州随一と自ら謳っているいるだけあって、お堂の中もかなりの混雑でした。朝一が一番混雑するんでしょうか?11時半の御祈祷は、10時よりも空いていそうでした。
御祈祷中に写真を撮っている方もいたので、写真禁止ではないのかな?そこはちょっと分かりませんが、写真撮るのもなんだかんーってことで撮影していません。
無事に御祈祷を終えたら、みんなが鐘撞き堂へ向かっていくので、我が家もつられて鐘撞き堂へ向かいます。厄払いの鐘というらしく、御利益がありそうです。
せっかくなので家族みんなで一人ずつ、梵鐘をゴーンと突いてきました。これで煩悩もなくなり、厄も払えたかもしれません。
鐘つき堂はちょっと高いところにあるので、観音堂がよく見えます。
牛伏寺でいただいた厄除けグッズ
いただけるのは護摩札だけかと思っていたんですが、その他にも色々いただいてきました。
これで金運もアップ?開運グッズの定番
牛伏寺の御朱印
せっかくなので、牛伏寺の御朱印ももちろんいただいてきました。300円。
牛伏寺で娘と御朱印。 pic.twitter.com/Sez7R4d3Xz
— ムック@山とカメラと僕の覚書 (@mukku_0402) 2017年1月28日
先日、三十三間堂で御朱印デビューした次女も一緒に拝受です。厄除の文字も入っていますね。うれしいー。
参考:新年は京都へ正月参拝。平等院鳳凰堂と三十三間堂へ家族旅行。
牛伏寺の御開帳は?
牛伏寺のご本尊である、十一面観音立像は国の重要文化財にも指定されている貴重なものです。古来から「厄除け観音」として信仰されてきており、秘仏となっています。
本来であれば今年(2017年)の春に33年に一度の御開帳がある予定だったんですが、観音堂の痛みの修復などが理由で延期されるとのことです。
平成29年4月23日(日)~5月28日(日)に予定されていました御本尊十一面観世音菩薩の御開帳を観音堂改修事業のため延期させて頂く事になりました。
今後の予定につきましては、改めてホームページにてご案内させて頂きます。
お参りを予定されていた方々には、大変申し訳ございませんが、ご理解を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
URL:牛伏寺|御開帳延期のお知らせ
夏ころに御開帳があるのかな?なんて軽く考えていたんですが、数年かかるようです。祈祷の際に2~3年先には御開帳をしたいということをおっしゃられていました。
延びてしまうのは残念ですが、楽しみです。
そんなの待てない!一刻も早く十一面観音像を拝みたい!見てみたい!という方は松本市の文化財ホームページでその姿を拝むことができます。
URL:松本のたから
実物を拝むまで見たくなかったんですが、ついつい見つけて見てしまった…