とりとめもないこと

書籍が文庫本化されるタイミングは?どのくらいの期間で発行されるのかを調べてみた。

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本は借りるよりも買う派です。ハードカバーは高いしかさばるので文庫本派です。
同じような方は多いんじゃないでしょうか?

小さい頃、おもちゃはあまり買ってもらえなかったけれども本に関してはそうではありませんでした。本屋に行くたびに何かしら一冊好きなものを父親に買ってもらっていた思い出があります。

その思い出が強く残っているからでしょうか。本は僕にとっては借りるものではなく、買うもの。学生の頃は図書館で借りることも多々ありましたが、最近は買って本を読むことしかありません。でも本って捨てられないし、場所をとるので小説に関してはハードカバーは買わず、文庫本で買うことが何となくの僕の中の決まりになっています。

単行本が文庫本化されるタイミングっていつ頃なんだろう?ハードカバーの単行本が文庫本として発行されるまでの期間はいつ頃なんだろう?と気になったので調べてみました。

湊かなえさんの書籍で調べてみる

誰の書籍でも良いんですが、僕が好きで読んでいる作家さんの一人、湊かなえさんの作品で調べてみました。単行本が発行されてから文庫本として世に出されるまで何年ぐらい必要かを下のとおりまとめてみました。

  • 告白:1年6か月(2008年8月 双葉社 / 2010年4月 双葉文庫)
  • 少女:3年1か月(2009年1月 早川書房 / 2012年2月 双葉文庫)
  • 贖罪:3年0か月(2009年6月 東京創元社 / 2012年6月 双葉文庫)
  • Nのために:4年7ヶ月(2010年1月 東京創元社 / 2014年8月 双葉文庫)
  • 夜行観覧車:2年7ヶ月(2010年6月 双葉社 / 2013年1月 双葉文庫)
  • 往復書簡:1年11か月(2010年9月 幻冬舎 / 2012年8月 幻冬舎文庫)
  • 花の鎖:2年6か月(2011年3月 文藝春秋 / 2013年9月 文春文庫)
  • 境遇:4年0か月(2011年10月 双葉社 / 2015年10月 双葉文庫)
  • サファイア:3年1か月(2012年4月 角川春樹事務所 / 2015年5月 ハルキ文庫)
  • 白ゆき姫殺人事件:1年5か月(2012年7月 集英社 / 2014年2月 集英社文庫)
  • 母性:2年8か月(2012年10月 新潮社 / 2015年6月 新潮文庫)
  • 望郷:3年0か月(2013年1月 文藝春秋 / 2016年1月 文春文庫)

引用:wikipediaより

単純に平均すると、33か月なので2年9か月で文庫本化されています。ただ、上の12冊を眺めていると、明らかに早く文庫本化されている作品が3つほどあります。単行本発売から2年以内で文庫本になっている、"告白"、"往復書簡"、"白ゆき姫殺人事件"の3作品です。これら3作品で共通していることは映画化されていることです。

文庫本化されるタイミングを検索して調べていたら、映画化などの話があると映画化の時期などに合わせて文庫本が発行されることも多いみたいです。

  • 告白:1年6か月(2008年8月 双葉社 / 2010年4月 双葉文庫)2010年6月映画化
  • 往復書簡:1年11か月(2010年9月 幻冬舎 / 2012年8月 幻冬舎文庫)2012年11月映画化
  • 白ゆき姫殺人事件:1年5か月(2012年7月 集英社 / 2014年2月 集英社文庫)2014年3月映画化

上の3作品も映画化と文庫本化の時期が似かよっていることから、映画のタイミングに合わせて文庫本化されていると予想できます。

3作品を除いた9作品の文庫本化までの期間は、単純平均で38か月。つまり3年2か月となるので、3年というのが一つの目安になりそうです。

そもそもなぜ文庫本化されるのか

文庫本は、単行本で買われる層の読者が十分楽しんだ後により広い客層の読者い安い価格で本を提供する目的で作られているようです。ですので、内容がニッチなものであれば文庫本化されないものも多く、逆に単行本を出さずに最初から文庫本として発行することもあるみたいです。

つまり、色んな層の読者にアプローチするために単行本と文庫本をだすということみたいです。経済学でいう価格差別っていうものの一種ですね。

価格差別(かかくさべつ、英:price discrimination)とは経営学用語、ミクロ経済学用語の一つ。複数の顧客を相手に商売をしている商業者が、顧客が違うということを理由として、顧客ごとに異なった価格で販売するということ。これの特徴としては、お得意様などといった特定の顧客に対しては、他の顧客に販売するよりも有利な価格で販売したり、同じ顧客に対して同じ商品を売る場合であっても取引の時期が違うというだけで異なった価格で販売するということである。

引用:wikipedia

まとめ

文庫本化の期間なんていうワードで検索すると、出版社の編集者さんが文庫本化される期間について答えているサイトも出てくるんですが、おおよそ2~3年と答えていました。だいたい上の結果と合っていますね。

で、なぜこんなことを調べはじめたかというと、湊かなえさんの「山女日記」が読みたいと昨年末からずっと思っていたからなんです。

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山登りを趣味にし始めると、登山関連の小説や漫画が気になってしまいますよね。湊かなえさんの小説は昔から読んでいたんですが、山女日記が出版されてからというものずっと文庫本を待ち焦がれているのです。単行本が発行されたのが2014年7月なので、2017年夏頃には文庫本化でしょうか。後1年半も待たなくてはいけないなんて...

ちなみに僕の父親の教えに従って、子供にも本は読みたい本を自由に買ってあげています。

  • 本屋に行くたびに1冊買ってあげる
  • 選んだ本には基本的に口出ししない

の2つを僕の中のマイルールにしています。自分が本好きだっていうこともあって、子供にも本好きに育って欲しいですからね。

こんなのも書いています。

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